サンフレッチェ広島MF東俊希（2024年9月14日撮影）

＜アジア・チャンピオンズリーグ2（ACL2）：広島2－1シドニー＞◇23日◇東地区1次リーグE組◇第3戦◇Eピース 　サンフレッチェ広島がシドニーFC（オーストラリア）との全勝対決を制し、1次リーグ突破に大きく前進した。開幕3連勝の勝ち点9でE組の首位に立った。 　前半20分にMF東俊希（24）が左ボレーで先制。後半開始から投入されたFWピエロス・ソティリウ（31）は同10分、反転から右足で貴重な追加点を奪った。 　DF荒木隼人（28）が前半8分、脳振とうの疑いで交代。そのアクシデントにも動じず、GK大迫敬介（25）を中心に、後半終了間際の1失点に抑えた。 　オーストラリア国内リーグで5度の優勝を誇るシドニーは、18年ワールドカップ（W杯）ロシア大会のブラジル代表FWドウグラス・コスタ（34）らタレントが多く先発したが、広島が優位に進めた。 　この一戦には日本代表森保一監督（56）も視察に訪れた。 　◆スキッベ監督（開幕3連勝で首位に）「相手は速い連係でたくさんチャンスをつくるいいチームだったが、しっかり耐えて多くのチャンスをつくれた。3連勝で勝ち点9を取れたのが重要。我々が優位に立ち、2週間後（11月7日）に敵地でもう1度、シドニーと対戦できるのは素晴らしいこと」 　◆MF東（先制ボレーに）「試合前から逆サイドが空いてくると、みんなで共有し、（クロスをくれた新井）直人が見てくれていたので、うまくミートするだけだった。ACL2とJリーグで2つのタイトルを取れるように、いい方向に向かっている」 　◆FWソティリウ（貴重な追加点に）「アルスランが相手からボールを奪い、自分につないでくれて落ち着いて決められた。首位に立つ大切な勝ち点3。これを積み上げていきたい。敵地でのシドニー戦は、今日よりも難しい試合になる」 　◆ACL2　大会方式が一変されたACLE（エリート）と違い、下位大会にあたるACL2は従来のACL方式を継承。32チームが8組に分かれ、ホームアンドアウェー方式で東西各地区で1次リーグを行い、各組2位までがベスト16による決勝トーナメントに進出。決勝のみが一発勝負になり、優勝すれば来季のACLEの出場権が得られる。広島はシドニーFC、イースタン（香港）、カヤ（フィリピン）と同じE組に入った。