山梨学院1年・川口、堂々のエース代理 冷静さ保ち、五回途中2失点 交流試合
2020年甲子園高校野球交流試合は最終日の17日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、第3試合で山梨学院が白樺学園(北海道)に8―3で勝利した。 【交流試合最後の熱闘】山梨学院VS白樺学園 堂々としたマウンドさばきだった。エース不在の中、山梨学院の先発としてマウンドに上がったのは1年生の川口。背番号18がしっかり代役を務めた。 本来エースの吉川は、昨秋の公式戦全9試合に先発し、粘りの投球が持ち味の左腕。交流試合でも背番号1をつける予定だった。しかし、先発した13日の山梨独自大会決勝で、打球を顔に受けて途中降板。交流試合では登録変更でベンチ外となった。 清峰(長崎)を率いて2009年春の甲子園で優勝した吉田洸二監督は、川口を「変化球でストライクが取れる」と評する。独自大会でも先発しただけに落ち着きもあり、右横手から直球とスライダーをうまく使いながら五回途中まで2失点と粘りを見せた。 山梨学院はベンチ入り20人中、4分の1にあたる5人が1年生。吉田監督は「下級生もチャンスを失っている。本来の夏の大会だと仮定して(登録選手を)選んだ」と説明する。3番・左翼手でスタメン起用された岩田、2番手でマウンドに上がった背番号1の古川も1年生。甲子園での交流試合勝利は、山梨学院の最強メンバーで臨んだ結果だった。【藤田健志】