宇佐市の親子強盗殺人事件 法医学者「単独犯でも可能 複数犯も否定できず」 大分
2020年、大分県宇佐市安心院町で親子2人が殺害された強盗殺人事件の裁判員裁判で、司法解剖に携わった法医学者は、21日の第2回公判で「単独犯でも可能」と証言した一方、複数犯の可能性も否定しませんでした。 この事件は2020年2月、宇佐市安心院町の住宅で山名高子さん(当時79)と長男の博之さん(当時51)が殺害されているのが見つかったものです。 この事件で強盗殺人などの罪に問われている佐藤翔一被告(39)の裁判員裁判の第2回公判が21日開かれ、司法解剖に携わった法医学者が証人尋問に出廷しました。 この中で法医学者は、高子さんは致命傷を負って5分から15分後に死亡。博之さんは30分から1時間後に死亡したとみられると説明。「犯行は1人で十分可能」との見解を示しました。一方で弁護側の質問に対し、2人が同じタイミングで致命傷を負った複数犯の可能性も矛盾しないとしました。 この裁判で佐藤被告は「覆面をした集団からの謝礼と引き換えに服や靴などを処分した」などと無罪を主張しています。判決は7月2日に言い渡される予定です。
大分放送