西武戦の５回、適時打を放つＤｅＮＡの度会＝６月１５日、ベルーナドーム

　プロ野球DeNAのドラフト1位ルーキー、度会隆輝外野手が打線に厚みを加えている。 【写真】ロッテ戦で適時打を放ったDeNAの度会 　2軍降格を経て6月11日のロッテ戦で復帰すると、第1打席で早速2点三塁打。その後は2番打者として、上り調子のチームに貢献している。 　デビュー早々、球史に名を刻んだ。開幕から2戦連続で本塁打を放った新人は、プロ野球史上3人目。セ・リーグでは初となる快挙を達成し、「想像を超えてくる選手」と三浦監督をうならせる活躍ぶりだった。 　リードオフマンとして走り続けた左打者は、相手の対策もあって調子を落とし、5月16日に1軍登録を外れた。プロの厳しさを味わい、2軍で積んだ経験がさらなる成長の糧となった。 　2軍では守備の課題と向き合い、得意としていた打撃にも磨きをかけた。引っ張るだけでなく、コースに逆らわないバッティングを意識。「来る球を無理やり打たないようになった」。機転を利かせてバットを振るようになったという。 　効果は表れている。6月21日の阪神戦で放った3本の安打はいずれも左へ。以前と比較して、中堅から左方向への安打が増加した。復帰戦から6試合連続で適時打を放つなど、再昇格後は好調を維持。13試合で3割3分3厘と高い打率をマークした。 　試行錯誤を続ける21歳。底抜けの明るさと打棒でチームを盛り上げる。（成績は1日現在）。