五島(金沢出身)五輪切符 陸上女子1万メートル 県勢8人目
日本陸連は4日、パリ五輪日本代表を発表し、女子1万メートルは五島莉乃(26)=金沢市出身、星稜高OG、資生堂=が選ばれた。五島は初の五輪出場。石川県関係でパリ五輪代表に選ばれたのは8人目となる。 ●世界ランクで出場権 2日に世界陸連が更新した五輪代表資格に関わる最新の世界ランキングなどを基に選考された。五島は世界ランキング26位となり、五輪出場枠の27人に入った。 五島は五輪代表選考会を兼ねた5月の日本選手権で自己ベストを更新する30分53秒31で優勝したが、五輪の参加標準記録(30分40秒00)には届かずに内定を得られず、世界ランキングによる五輪切符獲得に望みをつないでいた。女子1万メートルは小海遥(第一生命グループ)も今回の発表で代表入りした。 石川陸協によると、県出身の女子で五輪陸上競技に出場したのは、1932年ロサンゼルス五輪で走り高跳び8位入賞の広橋百合子さん=宝達志水町出身=、92年バルセロナ五輪で10キロ競歩23位の板倉美紀さん=志賀町出身=以来3人目となる。 陸上競技のパリ五輪代表には、男子100メートルで日本選手権覇者の坂井隆一郎(大阪ガス)と2位の東田旺洋(関彰商事)らも選ばれた。既に決まっていた選手を含め、現時点で代表は男子34人、女子17人の計51人となった。