ECB、景気抑制を過度に長引かせるべきでない-チーフエコノミスト
欧州経済を覆う懸念材料の一つは、ドナルド・トランプ氏のホワイトハウスへの復帰であり、これは米国の保護主義の復活を伴う可能性が高い。
「保護主義の台頭は世界経済にとってマイナスだ」とレーン氏は述べた。「問題の規模は、保護主義の度合いとそれが実施されるスピードに大きく左右される。関税の引き上げが急速かつ全面的に行われる場合、欧州企業にはそれに対応する準備をする時間がほとんどなく、大きな混乱が生じるリスクが非常に高くなる」と語った。
「保護主義が部分的なものにとどまる場合、つまり特定の製品のみに影響が及ぶ場合、また、その実施が緩やかである場合でも、多くの不確実性が生じることになる。欧州への投資を減退させ、消費者の消費意欲を減退させる可能性がある」と分析した。
原題:Lane Says ECB Rate Shouldn’t Remain Restrictive for Too Long (1)、ECB Must Cut Rates Next Month on Poor Economy, Kazaks Says(抜粋)
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Zoe Schneeweiss