サッカー日本代表、ヤマ場は10月の豪州&サウジ2連戦 森保監督は「予想通り厳しいグループ」と警戒【2026年W杯アジア最終予選】
サッカーの2026年W杯北中米大会アジア最終予選の組み合わせ抽選が27日、クアラルンプールで行われ、8大会連続の出場を目指す日本(FIFAランク17位)はオーストラリア(同23位)、サウジアラビア(同56位)、バーレーン(同81位)、中国(同88位)、インドネシア(同134位)と同じC組に入った。森保一監督は「予想通り厳しいグループに入ったな、という第一印象」と警戒。アジア王者のカタールやオール中東勢組こそ回避したが、前回W杯出場国による厳しい三つどもえ、さらに中国の”名将”が再び立ちはだかる。 ◆サッカーW杯アジア最終予選組み合わせ【表】 抽選役の元日本代表FW岡崎慎司さんが日本と引き合わせたのは、強豪のオーストラリア、マンチーニ監督(59)が率いるサウジアラビアという前回W杯カタール大会出場国だった。最終予選では豪州と5大会連続、サウジとは3大会連続で”呉越同舟”。アジアの出場枠は「8・5」に拡大された一方、本大会にストレートで出場できるのは「各組上位2カ国」のため、最終予選の厳しさは変わらないと言っていい。 最大のヤマ場は10月シリーズの2連戦になる。敵地のサウジアラビア戦から9000キロ以上の過酷な移動を経て、中4日でオーストラリアをホームで迎え撃つ。前回大会予選もこの2カ国と同じ日程で戦い、日本は断崖絶壁を背に立たされた状況から戦い方を変え、浮上の勝利をつかんだ。今回もW杯出場の分水嶺(れい)となりそうだ。 第一関門で激突する中国も侮れない。9月5日の初戦で対戦する「眠れる獅子」を指揮するのは、クロアチア出身でアジアに精通するイバンコビッチ監督(70)。1998年W杯仏大会でクロアチア代表のアシスタントコーチを務め、イラン代表監督時代には日本と計3度対戦(1勝1分け1敗)。前回大会の最終予選ではオマーンを率い、初戦で日本を破る番狂わせを演じた。フェルナンジーニョ、エウケソンら国籍取得組を復帰させており、格下といえども楽観はできない。 森保監督は「予想通り厳しいグループに入ったな、という第一印象」と指摘。その上で、「前回のW杯最終予選も険しい道のりを歩み、今回もそれ以上に過酷な戦いに挑むことになるが、覚悟と勇気を持って臨みたいと思う」と日本協会を通じてコメントを発表。北中米への切符を懸けた戦いが、いよいよ幕を開ける。 ◆大会方式 アジアの出場枠は「4・5」から「8・5」に拡大された。最終予選は18チームが3組に分かれ、ホームアンドアウェー方式で9月から来年6月まで実施される。各組2位までがW杯出場権を獲得。各組3、4位はアジア・プレーオフ(PO)で残り2枠と、大陸間POに回る1枠を争う。
中日スポーツ