【ジャイアンツカップ】オリックス・宮城大弥 ジャイアンツカップで痛感した全国の壁
全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ2023(15日~21日、開会式は14日) 【画像】WBCでともに活躍した同学年の宮城投手(オリックス)と佐々木朗希投手(ロッテ) 8月15日から戦いがはじまる「第17回全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ」。5つの中学硬式野球組織(リトルシニア、ボーイズ、ポニー、ヤング、フレッシュ)が同じ舞台で戦うこの大会。今年は全国1615チームから勝ち上がった32チームが頂点をかけて戦います。
2021年パ・リーグ新人王、2022年リーグ優勝と日本一に貢献したのがオリックスの宮城大弥投手。WBCメンバーでもあり、世界一を経験した彼がジャイアンツカップに出場したのは、2015年の第9回大会です。 沖縄県の宜野湾ポニーズに所属していた宮城投手は、どんな中学時代を過ごしたのでしょうか。「学校が終わって一度家に帰ってチャリンコで練習に行くと5時半か、6時に着きます。練習場が7時までしか使えなかったので、練習できるのはたった1時間。その1時間のために連日通っていたけど、全然苦ではありませんでした。野球をやっている時は目立ちたかったし、とにかくいいピッチャー、いいバッターになりたいという気持ちでやっていました」 そんな中、「中学で一番大きい大会がジャイアンツカップだったので、それを目指して頑張っていたし、出場できたら株があがるというか、目立つというか、とにかく出たいという気持ちが強かったです」とのこと。 迎えた2年生の夏、ついに全国大会の切符を勝ち取ります。あこがれた舞台、ジャイアンツカップの1回戦に宮城投手は1番・ピッチャーで出場しました。タイムリー3ベースを放ち、6回を一人で投げ抜く活躍を見せた宮城投手。投球数に制限がなかった当時、106球を投げ切りましたが惜しくも試合にはやぶれました。 当時のことを宮城投手は「全国のレベルの高さ、体格・技術の違いを感じた大会です。この時に全国の壁の高さを知りました」と振り返ります。さらに「野球の難しさというのを教わったし、ジャイアンツカップが終わってからもっと練習するようになり、食事もしっかりとるようにしました」と、全国の壁を自分の肌で感じ「もっと野球で結果を出したい」と思いなおしたのがジャイアンツカップだったということです。 そのことが、中学3年生のときにはU15のワールドカップ日本代表に選ばれるまでに成長し、現在ではプロでも大活躍をみせる宮城投手の大きなきっかけだったのです。
中学硬式野球の日本一を決める「第17回ジャイアンツカップ」は、8月14日(月)に開会式が東京ドームで行われ、15日~関東圏内の各会場で1回戦が始まります。 15日~17日 1回戦~準々決勝(関東圏内各地) 19日 準決勝2試合(江戸川区球場) 21日 決勝(東京ドーム)