大獅子を揺らしながら町内を駆け回る青年ら＝掛川市仁藤町

　3年に1度の「掛川大祭」は13日に3日目を迎え、三大余興の一つ、仁藤町の「大獅子」が登場した。大祭の時にだけ披露される巨大な獅子の大乱舞が観衆を沸かせた。 　獅子の頭は重さ約200キロで、胴体部分のしま模様の母衣（ほろ）が25メートル。幕末期、同町の天然寺の名僧が伊勢から導入したと伝えられる。同町の交差点では、100人以上の青年らが激しいおはやしの調子に合わせて「オイサ、オイサ」と声を上げながら、獅子を上下に揺らして縦横無尽に駆け回った。 　前回の大祭はコロナ禍で規模を縮小して開催されたため、大獅子のお目見えは6年ぶり。今回はボランティアを募集し、計90人が参加する。青年総務の服部尚さん（41）は「体力、人手などが足りない中、忘れてしまっていた部分もあったが、みんなで思い出しながらやった。前と変わらず盛大にできた」と充実感をにじませた。 　大獅子は14日午後3時25分から、掛川城下のお祭り広場で披露される予定。