プロはどう見る。スーパー高校1年生の 清宮は本当に怪物なのか?
リトルリーグ時代は通算132本塁打、リトルの世界選手権では3本塁打を放って「和製ベーブルース」とまで評された。早実でもすでに練習試合などを含めて13本塁打を放っているが、まだ夏の本番で一発のお披露目はされていない。 「神宮は打球がよく飛びますので、ヒットの延長が入ってくれれば」と、清宮自身もホームランを熱望しているが、そのためには掛布氏が指摘する欠点を修正する必要があるだろう。 また一塁手としては、未熟なミスを試合で繰り返してしまっているが、掛布氏はこうも指摘する。 「上を目指すならば、高校3年間で、守る、走るということも一生懸命取り組んでもらいたい。守備は努力すれば、成長するものだからね」 そして掛布氏は、こう続けた。 「松井にしても、巨人の1年目は左手が勝ってしまい、セカンドゴロ製造マシンと言われるほど、技術的には未熟だった。いかに努力して、変化、成長していくのかが重要。伸びシロの大きさを感じる選手。いい指導者との出会いと共に、自分で考えることも大切。両親の教育のせいか、頭のスマートさ、性格の実直さがあるので大丈夫でしょう」 明日、24日の準決勝の相手は、優勝候補の日大三高。 「相手は関係ないです。自分たちの野球をすれば負ける相手はいないと思います」 清宮は、とても1年生とは思えぬ口ぶりで堂々と宣言した。勝負どころで打てるかどうかも、将来プロで成功できるかどうかの大きな条件のひとつ。日増しに注目度が過熱する中、甲子園出場をかけた大一番で、怪物1年生はどんなバッティングを披露してくれるのだろうか。