中村獅童「とにかくまじめな人」、尾上菊之助「頼れる兄貴みたいな存在」 「あらしのよるに」で共演
歌舞伎俳優、中村獅童(52)と尾上菊之助(47)が8日、東京都内で歌舞伎座「十二月大歌舞伎」(12月3~26日)の第1部「あらしのよるに」の取材会に出席した。 絵本作家、きむらゆういち氏の狼とヤギの友情を描く同名絵本の歌舞伎化。初演から狼のがぶを獅童、菊之助はヤギのめいを初役で演じる。 10年近く共演をしてなかった2人は昨年、新作歌舞伎「ファイナルファンタジーX」、今年6月には「上州土産百両首」で共演。 互いの印象を獅童が「とにかく真面目な人」菊之助は「頼れる兄貴みたいな存在」と表現。 さらに獅童が「この前大阪に(菊之助の舞台を)見に行ったとき、一緒にカラオケやりました」と言えば、菊之助も「生バンドでやってくださるカラオケで。あんなに弾けたのは今までなかったですね」と破顔。 獅童は「菊之助さんが世良公則さんを歌って」、菊之助も「その前、獅童さんがクレイジーケンバンドの『タイガー&ドラゴン』で。シャウトされたのでシャウトで返さなければいけないかと、まじめな性格が出てしまいました」と続き、息の合ったところを見せていた。 また、今作には獅童の長男の中村陽喜(6)が幼いころのめい、次男の中村夏幹(4)が幼いころのがぶで出演。獅童は「テーマである『自分は自分らしく、自分を信じて生きていく』。特に弟の夏幹には、これから生きていく上でどこか勇気みたいなものに繋がってくれたら」と父の顔を見せた。