<ボクシング>内山と三浦に世界統一戦の夢カード
この日、会見後に内山に統一戦についての話を聞いてみた。 「今は目の前の試合のことしか考えていません。今回防衛ができれば、それから、そういう話も出てくるだろうし、考えることもできますけどね。統一戦となれば、盛り上がることは間違いないとも思っていますが、今は大晦日の試合のことだけです」 内山の対戦相手の金子は、フックにもストレートにも一発KOのできるパンチ力を秘めた不気味な存在だけに、その先の夢プランなど語っている場合ではないというのが本音だろう。 実は、内山には、WBCの同級元王者である粟生隆寛(帝拳)との統一戦が内定していながら、その粟生が防衛に失敗して夢カードが流れたという経緯がある。しかも、内山も三浦も、お互い、この次に指名試合で最強挑戦者を退けなければならない。ボクシングの世界タイトル戦というのは、遠き夢などを見ていると足を救われる怖い世界であることを内山も三浦も十二分に理解している。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)