各コンペティションの「最優秀選手」たち。左からELのオーバメヤン、CLのヴィニシウス、ECLのエル・カービ。(C)Getty Images

　レアル・マドリーがドルトムントを破って史上最多15回目の優勝を飾ったチャンピオンズリーグ（CL）決勝をもって、2023-2024シーズンの欧州サッカーは幕を閉じた。 【動画】マドリーが15回目の欧州制覇！ CL決勝ハイライト 　欧州カップ戦はCLの他、ヨーロッパリーグ（EL）、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ（ECL）という３つのコンペティションで熾烈かつハイレベルな戦いが展開され、それぞれマドリー、アタランタ（初優勝）、オリンピアコス（初優勝）という、かたやお馴染みの、かたや新鮮な顔ぶれの勝者を生み出している。 　そしてこれらの戦いでは、印象的な選手たちが勝敗を左右する重要なプレーを披露。こうした殊勲者たちの中から、UEFA（欧州サッカー連盟）が「プレーヤー・オブ・ザ・シーズン（最優秀選手）」「ヤングプレーヤー・オブ・ザ・シーズン（最優秀若手選手）」「チーム・オブ・ザ・シーズン（ベストイレブン）」を、それぞれ各コンペティションから選出し、公式サイト『UEFA.com』で発表した。 　まず、UEFAのテクニカル・オブザーバー・パネルによる査定で、CLのMVPに輝いたのは、多くのメディアからも最高殊勲者に挙げられているマドリーのヴィニシウス・ジュニオール。このブラジル代表FWについて、同サイトは「シーズン全体でマドリーのために素晴らしいパフォーマンスを披露し、決勝のダメ押し弾を含む計６ゴールを挙げた」と総括している。 　 　この23歳のアタッカーよりさらに若い20歳のジュード・ベリンガムが、最優秀若手選手を受賞。「スペインの首都クラブでの素晴らしいデビューシーズンを、前所属クラブであるドルトムントに対する勝利で締めた」と綴った同サイトは、このMFが出場11試合で90.5％のパス成功率を記録したことを紹介した。 　彼ら２選手も名を連ねているベストイレブンの内訳は、ファイナリストからともに４選手ずつが選定された。守備面でドルトムントの選手が多いのは、このチームの戦いぶりを表わしていると言えよう。「チーム・オブ・ザ・シーズン」の顔ぶれは以下の通り。 ◇GK グレゴール・コベル（ドルトムント） ◇DF ダニエル・カルバハル（レアル・マドリー） アントニオ・リュディガー（レアル・マドリー） マッツ・フンメルス（ドルトムント） イアン・マートセン（ドルトムント） ◇MF マルセル・ザビツァー（ドルトムント） ヴィチーニャ（パリ・サンジェルマン） ジュード・ベリンガム（レアル・マドリー） ◇FW フィル・フォデン（マンチェスター・シティ） ハリー・ケイン（バイエルン） ヴィニシウス・ジュニオール（レアル・マドリー）