【船橋記念】エンテレケイア重賞3勝目!吉原は21カ月連続重賞勝利
1000メートル重賞の「第69回船橋記念」が27日、船橋競馬場で行われた。単勝1・4倍の圧倒的支持を受けたエンテレケイアが逃げ切り、重賞3勝目を飾った。同馬には「第62回ゴールドカップ」(S1、12月24日、浦和)への優先出走権が与えられた。 スタート直後は行き脚がつかなかった。吉原は「内の馬場が水分を含んでいるようで滑っている感じ」と振り返る。それでもハナを奪い、自分のリズムを取り戻す。あふれる前進気勢で直線へ。残り200メートルで左ステッキ2発。残り100メートルで右に持ち替えて2発。気合を入れられると一気に後続を突き放して4馬身差の圧勝。3走前、同じ舞台で行われた習志野きらっとスプリントの再現VTRを見ているようだった。 吉原はこの白星で21カ月連続重賞勝利となった。「またがった時に馬体がすっきりしていて“これなら”と思った。(今週で引退する)森騎手の最後の重賞に乗れて良かった」と笑顔を振りまいた。次走は権利を獲ったS1へ。小久保師は「浦和の1400メートルなら距離も大丈夫」と自信を見せた。来年の更なる飛躍へ向け、もう一つタイトルを積み上げるつもりだ。 ◆エンテレケイア 父アジアエクスプレス 母スターレット(母の父ブライアンズタイム) 牡6歳 浦和・小久保智厩舎 馬主・小田吉男氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績38戦9勝(南関東30戦8勝) 総獲得賞金1億1557万円。