【チャンピオンズC】最後の〝ジャパンカップダート〟を制したベルシャザール 4年ぶりのGⅠ制覇ルメールが語った勝因
[GⅠチャンピオンズカップ=2024年12月1日(日曜)3歳上、中京競馬場・ダート1800メートル] 今週末はGⅠチャンピオンズCが行われる。秋のダート王決定戦としてすっかり定着した当レースは現在、中京競馬場のダート1800メートルで施行されているが、11年前の2013年までは阪神(ダート1800メートル)、さらにさかのぼると東京(ダート2100メートル)を舞台に、ジャパンCダートという名称で開催されていた。 ジャパンCダートとして最後の開催となった13年、阪神で見事GⅠ馬となったのがベルシャザール(栗東・松田国英厩舎、現在は解散)。手綱を取ったのはクリストフ・ルメール騎手だった。 当時は短期免許で来日し、参戦した同騎手。序盤は後方に位置したが、中団、好位とポジションを上げると、最後は単勝1・9倍と圧倒的な支持を集めたホッコータルマエをかわし、追い上げてきたワンダーアキュートの末脚も封じて戴冠を果たした。ベルシャザール自身はもともとホープフルS(当時はオープン)を勝つなど芝路線を走っていた馬で、ダートに路線を変更後、直前のGⅢ武蔵野Sで重賞初制覇。その勢いで一気にGⅠも制してみせた。 ルメール騎手にとってはウオッカで勝った09年のジャパンC以来、実に4年ぶりとなるJRA・GⅠ制覇で、カネヒキリ以来となる同レース2勝目。レース後、満面の笑みを見せて、言った。 「大きな体(この日は538キロ)の追い込み馬だったので、東京から阪神に変わるのは決して良いとは思いませんでした。道中も6頭分くらい外を回る形になり、正直、厳しいと思いました。ところが、最後は考えていた以上にすごい伸び脚を披露してくれました。厩舎の皆がここをピークに仕上げてくれた。それが勝因だと感じました」 現在はJRAで通年免許を取得したルメール騎手。今年は大井所属のミックファイア(牡4・渡辺和)とのタッグで同競走3勝目を目指す。週末の熱戦に注目したい。(平松さとし)
東スポ競馬編集部