初窯飯わんで無病息災 立山・千寿窯で販売始まる
富山県立山町上末の越中瀬戸焼「千寿窯」で4日、えとの文字が入った初窯飯わんの販売が始まった。新春恒例の企画で、愛好者らが買い求めた。 初窯の飯わんで食事を取ると1年間健康でいられると伝わることにちなみ、初代の故吉野香岳さんが制作を始め、現在の三代目吉野香岳さんまで60年以上続いている。 飯わんと湯飲み、ぐい飲みなど計約500点を制作。飯わんは黒釉(こくゆう)や藁灰釉(わらばいゆう)、黄瀬戸釉(ゆう)など6種類を用意した。「ろう抜き」の技法で「千寿初窯 乙巳(きのとみ)」と一つ一つに書き入れた。 吉野さんは「昨年は大変な年だったが、今年は良い年になるように、皆さんの無病息災の願いを込めて丁寧に作らせていただいた」と話した。販売は午前10時~午後4時。なくなり次第終了する。