輪島朝市の焼け跡で出会った親子 震度6強でも医療を提供できた病院 能登半島地震 被災地の今【大石が聞く】
(大石アンカーマン) 「証しですもんね」 (息子 坂口将寛さん) 「証し」 必ずお店を立てなおすと、決意をあらたにする坂口さん。 (息子 坂口将寛さん) 「また1からですよ、1どころかマイナスだけど。やっぱり(お店は)母親の生きがいだったから、生活するとかそういうことじゃなくて、本当にお店を生き生きとしてやっていたものですから、ちょっとまたやらせてあげたいなって」 (大石アンカーマン) 「大変ですけど」 (息子 坂口将寛さん) 「ピンチはチャンス。やるしかない。止まっていてもだめやし。元には戻らんけど、また新たに動くことはできる」 (大石アンカーマン) 「必ず来ます」 (息子 坂口将寛さん) 「必ずやります」 ■震度6強の揺れでも、棚から物ひとつ落ちなかった病院 建物やインフラの耐震化、物資の備蓄など、来る南海トラフ地震への備えを改めて考えさせる今回の災害。 各地で医療サービスがストップする事態も起きましたが、事前の備えで、元通り機能出来た病院が。 七尾市の恵寿総合病院。 【石川県七尾市 2月5日】 (恵寿総合病院 神野正博 理事長) 「ここは全然、棚の物一つ落ちなかった。ただゆらゆら揺れているだけ」 七尾市は震度6強に見舞われ、建物1万2000棟余りが全半壊。 今も広範囲で断水が続いています。しかしここでは…。 (恵寿総合病院 神野正博 理事長) 「手術室が4室ありますが、発災当初から手術は可能でしたし、いま七尾市はまだ断水中ですが、普通に手洗い用の水が出ています」 地震当日から水(地下水)や電気も使えたため、手術や出産もできる体制で、住民の避難場所にもなりました。なぜそう出来たのか。 その秘密は、病院本館の地下に。 ■病院本館の地下、免震構造の秘密は… (大石アンカーマン) 「気をつけてくださいね」 狭い入り口からその場所へ、初めてテレビカメラが入ります。 地震防災と耐震工学の専門家、名古屋大学の福和伸夫 名誉教授にも同行してもらいました。
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