切り替えの秘訣は「数を数えない」 川村昌弘のアバウト戦略
◇メジャー最終戦◇全英オープン 初日(18日)◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385 yd(パー71) 【画像】練習ラウンドは日本勢4人で 川村昌弘は、後半12番で2つ目のダブルボギーをたたいても「しょうがない」と切り替えられた。「数は数えないことですね。短いパットを外したり、3パットをしたっていうことではない。なんかこう、悪い方に行っちゃった」。落としたスコアを気にしたところで、ナイスショットにはつながらない。 2018年「全英オープン」以来の海外メジャー出場は、2週前に英国リバプールでの予選会を通って決めた。2番で5mを決めてバーディを先行させると、5ホールでパーを重ねて上位をキープ。8番(パー3)はポッドバンカーに入れてダブルボギーを喫したが、10番で4m、11番では11mを入れる連続バーディで帳消しにした。
練習ラウンドとは真逆に吹いた風も、苦戦はしたが予想の範囲内。「行き当たりばったりでいいと思っている。番手は決めずに、ティショットで何yd打つという計算で、その距離を打つだけ」という臨機応変な状況判断も、大崩れせずに踏みとどまれた要因かもしれない。 3バーディ、2ダブルボギーの「71」で、1オーバー31位は8人の日本勢で最上位。「今日は悪い方にいかなかったけど、すぐにスコアが崩れるコース」と、気を緩めることなく2日目以降を見据えた。
前週「スコットランドオープン」まで4試合続けて予選落ちしていたが、海外メジャーで久々の予選通過が見えてきた。「エンジョイですね。ダブルボギーもありましたけど、しょうがない。これくらい風が吹いてくれた方が、スコアじゃなくて一打に集中できる」。6年ぶりとなる全英の舞台、楽しまなければ損だ。(スコットランド・トゥルーン/谷口愛純)