宮沢りえ×尾野真千子×蒼井優×広瀬すず「阿修羅のごとく」1月配信 是枝裕和が監督
向田邦子の最高傑作として名高いドラマシリーズ「阿修羅のごとく」がプロデューサー・八木康夫の企画、是枝裕和の監督・脚色により、Netflixシリーズとしてリメイク。宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが物語の中心となる四姉妹を演じ、世界観をひと足先に味わえるオープニング映像も公開された。 【画像】宮沢りえ×尾野真千子×蒼井優×広瀬すず、四姉妹が織りなす物語に期待 エッセイを多数発表し、小説では直木賞を受賞するなどキャリアの最盛期にあった1981年、飛行機事故によって突然生涯の幕を閉じた向田邦子。だが彼女の影響は後世に広く及び、没後40年を経てもなお、その人気はいまだ陰りを見せない。 そんな数ある向田作品の中でも、最高傑作として名高いドラマシリーズ「阿修羅のごとく」を、かつて仕事をともにしたTBSドラマの黄金期を支え、ホームドラマの名作を数多く手掛けてきた八木康夫(「パパはニュースキャスター」「団地のふたり」)が企画プロデュース。 そして、かねてから敬愛する脚本家の1人として向田邦子を挙げていた是枝裕和(『万引き家族』『海街diary』)が監督・脚色・編集を務める。昭和を代表する家族劇の傑作「阿修羅のごとく」の時を経ても色褪せない魅力がそのままに令和に甦る。 ■阿修羅のように、ときに争い、ときに笑う四姉妹 ときに争い、口汚く罵り、泣きわめき、かと思えば、抱き合って高らかに笑う。女は阿修羅だ――。 向田氏が描いた「阿修羅のごとく」は、年老いた父の愛人問題をきっかけに大きく揺らぎ、四姉妹それぞれが抱える葛藤や秘密が次々とあらわになる。恋愛観も違えば、生き方も違う4人の姉妹が、対立し、感情をぶつけ合いながら、心底では互いを気にかけ、やがて手を取り合う。その泣き笑いが細やかに描かれる、最上級の人間ドラマ。 今回の本編で描かれるのは、原作と同じく1979年が舞台。主人公である四姉妹を演じるのは、夫を亡くし、活け花の師匠として生計を立てる長女・綱子に宮沢りえ。 会社員の夫や子どもたちと一見平穏に暮らす、専業主婦の次女・巻子に尾野真千子。 図書館で司書を務める、恋愛に不器用な三女・滝子に蒼井優。 喫茶店のウエイトレスで、ボクサーの卵と同棲する四女・咲子に広瀬すずと、名だたる俳優たちのかつてない華やかな競演が実現。 昭和が舞台でありながらポップな世界観を生み出している本作には、撮影に瀧本幹也(『そして父になる』『海街diary』)、衣装デザインに伊藤佐智子(『海街diary』「舞妓さんちのまかないさん」)、フードスタイリストに飯島奈美(『海街diary』「舞妓さんちのまかないさん」)、音楽にfox capture plan(ドラマ「カルテット」「コンフィデンスマンJP」)など、錚々たるスタッフが勢揃いした。 このたび制作発表と併せて公開されたティーザーアートは、四姉妹の一見平穏な表情の裏に隠された“秘密”が垣間見えてくるような、なんとも言えないヒリついた空気感が漂ってくるビジュアル。 また、解禁となったOP映像も、昭和レトロなデザインとスタイリッシュな音楽にのせて、憂いや穏やかな表情から感情を剥き出しにする静と動の四姉妹とあわせて、インパクト大の映像となっている。彼女たちの心の奥底に秘められた葛藤や本音が露わになるとき、この4人が織りなす物語がどう展開していくのか…。 ■「今の時代のドラマになった」八木康夫プロデューサー 監督・脚色・編集を務めた是枝氏は、「会話で交わされる表面上の毒と、その背後に隠された愛、その両方があるから向田邦子のドラマは豊かなんです。それは人を描くうえで大事なところだし、言葉になっているセリフを伝えるだけでは芝居じゃない。今回、四姉妹を演じた4人はみんなそれができる人たちだったので、撮っていて面白かったです」とコメント。 企画プロデュースを手掛けた八木氏は「時代設定はオリジナルと同様で当時のままですが、是枝さんのお力で今の時代のドラマになったと思います。ドラマにもっとも必要な三要素は、キャラクター、セリフ、ストーリーです。その3つの魅力がすべて詰まった作品ができました。“ディス・イズ・ドラマ”、これこそがドラマだと言って差し支えない作品ができたかなと思います」と自信をのぞかせた。 「みんな、ひとつやふたつ、うしろめたいとこ、持ってるんじゃないの」――鋭い人間洞察から生まれたセリフの数々が浮き彫りにするのは、人間の愚かさ、そして愛おしさ。人間の本質を突く普遍的なテーマを備えた物語は、国内のみならず、これまで向田作品を知らなかった海外の人たちをも惹きつけ、魅了するに違いない。 Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は2025年1月9日(木)より世界独占配信(全7話/一挙配信)。
シネマカフェ シネマカフェ編集部