MAZZEL全国ツアー完遂 MUZEと併走してきた8人の多彩なカラーがひとつに
8人組ダンス&ボーカルグループ・MAZZELにとって初の全国ツアー『MAZZEL 1st One Man Tour 2024 “Join us in the PARADE”』が、7月4日、東京ガーデンシアターにてファイナルを迎えた。全国8都市9公演行われた本ツアーはソールドアウトを記録。 【写真を見る】MAZZEL 1st One Man Tour 2024 “Join us in the PARADE” オープニングを彩ったのは、「Fire」。一人ずつ声色を響かせ、ただ「踊る」に収まらない、ストーリーが浮かび上がってくるアーティスティックなダンスパフォーマンスで冒頭からMAZZELの世界へと一気に引き込んだ。そこからは、3月にリリースした1stアルバム『Parade』の収録曲を余すことなく披露。中盤では、RAN、SEITO、RYUKI、TAKUTOがソロダンスアクトを繰り広げて会場を湧かせ、KAIRYU、NAOYA、HAYATO、EIKIが宇多田ヒカル「First Love」を丁寧に歌い上げるなど、メンバーそれぞれの個性と歌唱・ダンスのクオリティの高さが一層際立つ場面も。音楽が流れているあいだは8人の全身から溢れ出る圧倒的な迫力で耳と視線を奪うが、トークコーナーではMUZE(ファンの呼称)とフランクに会話しながら、ボケや関西弁のツッコミを交えて笑いの渦を巻き起こすギャップもMAZZELの魅力だ。 東京公演には、オーディションをともにしたREIKOがサプライズ登場。「ICE feat. REIKO」を披露し、椅子を使いながら指先まで繊細に動かすパフォーマンスと美しい歌声から、まるでアイスが溶けるような温かくてロマンチックな空気で会場を包み込んだ。もう1つ用意されていたサプライズは、「最高な夏にしたいから新曲を持ってきたよ」というHAYATOの言葉から始まった、新曲「Seaside Story」の初披露。☆Taku Takahashi(m-flo)とSKY-HIのプロデュースによる、夏の楽園をダンサブルなビートで描く本作を7月5日0:00に配信リリースすることが発表されると大歓声が上がった。 プレデビュー曲「MISSION」を歌い終えて、「Counterattack」へとつなぐあいだ、リーダーであるTAKUTOが「デビューから約1年、たくさんの素晴らしい景色をMUZEの皆さんに見せてもらうことができました」と感謝を伝えた上で、「でも、まだまだ僕たちにはクリアしなければならないミッションが残っていると思います」と、この先も夢に向かって駆け上がっていくことを宣言。続けて語った「なりたい自分になろうと努力する姿こそ美しく、そしてなによりかっこいいと、僕たちは思います。出口の見えない迷路を諦めずに進むあなたと僕たちMAZZELはこれからも一緒に歩んでいけたら嬉しいです」という言葉と、最後を締め括った「Vivid」、「Parade」は、あなたのいる場所がたとえ薄暗く思えてもMAZZELがビビッドな色を灯し明るく染めていくことを誓うようだった。 10月にはぴあアリーナ、大阪城ホールにて追加公演の開催が決定。多面的な表現力を携え、アート性とエンターテイメント性を兼ね備えているパフォーマンス集団・MAZZELは、この先もまだ誰も見たことのないステージを生み出していく。
Yukako Yajima