中日2位の西濃運輸・吉田聖弥は涙 社会人4年間を「いろんな人に支えられた」2位指名には「高い評価で驚き」
「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(24日、都内ホテル) 【写真】なぜ時間差? ガッツポーズにもほどがある井上監督 関大・金丸の抽選で明暗 中日から2位指名を受けた西濃運輸の149キロ左腕・吉田聖弥投手(22)は「高い評価をしてもらい驚いている。うれしい」と喜びを口にした。 佐賀県・伊万里農林高から入社4年目。昨年まで故障がちで、引退も考えたという。社会人生活を振り返り「苦しかったという4年間」と話すと涙があふれた。声を詰まらせ「いろんな方々に支えられた。自分一人ではここまで来られなかった。多くの人にありがとうと伝えたい」感謝した。 堀田晃コーチと面談を重ねて「1年間真剣に頑張ろうとこころを入れ替えた」と決意。昨年の日本選手権のピッチングできっかけをつかみ、今年の公式戦は14試合、71回2/3を投げて81奪三振、防御率2・39。チームの柱となり、スカウトの評価も高まった。球速は入社後10キロ弱上がった。 中日・井上一樹新監督については「あまり知らないのでなんとも言えない」としながらも、「中日は年々、観客動員が増えているので楽しみ。いい左投手がたくさんいるので負けないように頑張りたい」と話した。 1位の関大・金丸夢斗や中日の高橋宏斗、オリックス・山下舜平大らと同い年。「向こうは球界を代表する投手。まずは自分の立場で頑張って、積み上げて追い付きたい」と話した。 ◆吉田聖弥(よしだ・せいや) 2002年5月23日生まれ、22歳。佐賀県出身。175センチ、80キロ。左投げ左打ち。投手。佐賀市立相知中から佐賀県立伊万里農林を経て21年に西濃運輸入社。