大谷がドジャース長身右腕と果たした約束「あなたのために本塁打を打ちたい」を有言実行「素晴らしい」
◆米大リーグ ドジャース5―4ジャイアンツ(3日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) ドジャース・大谷翔平投手(29)が3日(日本時間4日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」でフル出場し、今季9試合目の試合で移籍1号となる今季初本塁打を放った。4打数2安打1打点でチームも接戦を制して4連勝とした。 開幕から41打席目。ようやく出たドジャース1号は、4―3で1点リードの7回2死走者なしの4打席目だった。3番手左腕のTa・ロジャースの93・2マイル(約150・0キロ)のシンカーを捉え、右中間席に1号ソロを運んだ。打球角度24度、打球速度105・6マイル(約169・9キロ)で、飛距離は430フィート(約131メートル)という圧巻の一打。ベンチに戻るとT・ヘルナンデスからヒマワリの種をかけられる手荒い祝福が待っていた。 この日の先発はレイズから加入した長身イケメン右腕のグラスノー。昨年12月、残留を希望していたとされる右腕の元に届いたのは、ひと足先にド軍移籍を決めていた大谷からのメッセージだった。「来季は先発ローテーションで一緒にやることはできないけど、あなたのために本塁打を打ちたい」。この一言が、グラスノーがド軍入りを決断した最大の理由ともされている。この日は大谷の一打がダメ押しとなって、グラスノーは2勝目をつかんだ。 試合後のクラブハウスでは大谷の肩をたたいてねぎらった右腕。大谷が約束を果たして有言実行したことについては「素晴らしいね。たくさん打つ中の、最初の1本を打ってくれたことがうれしいね」と感謝。3月12日のアリゾナ州グレンデールのオープン戦でもアーチを描いており、大谷はオープン戦含めてここまで打った本塁打3本のうち、2本はグラスノーが先発した試合。有言実行を続けている。
報知新聞社