惜しくも1-2フィニッシュならず…運に見放されても実力を見せつけた「WEC第3戦」過去のフェラーリの「スパ・フランコルシャン」の戦績は?
AMWノミカタ
スパ・フランコルシャンは全長7.004kmというコースの長さに加え、20のコーナーに高低差104m、そして変わりやすい天気などマシンの性能はもとより、ドライバーの技術も試されるサーキットである。フェラーリが初優勝を飾った1949年のコースは14.1kmあり、さらに過酷なコンディションだったのではないだろうか。 このような耐久レースへの参戦は、マシンの速さとともにその耐久性を証明する大きな宣伝の舞台だったのだろう。1947年に創業したフェラーリがわずか2年後の1949年に「166MM」を駆り、このスパでの24時間レースやル・マン24時間レースで優勝したことは、レーシングカーとしての名声を得たばかりでなく、その後のフェラーリの歩む道を運命づけた大事な瞬間だったに違いない。