黎架「忘れたくない俳優の仕事での宝物」 テレ東系「Qrosの女」でドラマ初出演でキーパーソン役
俳優桐谷健太(44)主演で現在放送中のテレビ東京系ドラマ「Qrosの女」(月曜午後11時6分)で、ドラマ初出演ながらキーパーソン市瀬真澄を好演中の黎架(20)がこのほど、東京都内で取材会を開き思いを語った。 演じているのは、ファッションブランド「Qros」のCMに一瞬登場し、謎めいた魅力で強烈な印象を残し、正体不明のため週刊誌などに追われる役どころ。「業界にいた人間ではない人がスカウトされた状態。初々しさ、慣れていない孤独感を意識して演じた」と役作りを明かしたが、自身もストーリーとシンクロするようにまっさらな人を配役したいとオーディションで選ばれた。 オーディションを振り返り「これまでも全力で挑んだけれど、受かったのは初めて。原作を読んで『この役を演じたい』という気持ちと、勝ち取りたいという気持ちが強かった」とはにかんだ。自分を隠さずにいこうと臨み、「精いっぱい100%の力だったけれど、手応えとしてはもう少しできたなということはあった」と研さんを忘れない。上京して1年での吉報に「泣いて喜びました。感謝が一番強かった」とかみしめた。 市瀬真澄という本役のほか、飲食店のニューハーフ・ミク役も務める。「初めての役でしかも2役。なかなか経験できないですよね。2役を演じて大事なことをたくさん学ばせてもらった。レッスンだけじゃ分からない現場で吸収できることが多かったです」と目を輝かせた。 桐谷と過ごす時間も多かったそうで「桐谷さんの演技は迫力があるというか、オーラというか、対面のときに表情にひかれる。目をひく演技、表情を研究していました」と振り返り、「最初はすごく不安の中でも優しくて、楽しかった」とほほ笑んだ。今後、目指す女優像を聞かれると「黒木メイサさん、天海祐希さん」と名女優の名を挙げ「アクションを入れたかっこいい女優さんに憧れています」と話し、殺陣のレッスンに力を入れていると明かした。 作品について「自分の経験したことがあったり情報は破綻すること、取捨選択や発信が課題だということ。世の中の課題を考えさせられる作品」と感じたと言う。「私にとってデビューでもあり、忘れたくない俳優の仕事での宝物。ステップを踏まえて、これからも頑張りたい」と飛躍を誓った。 ◆黎架(れいか) 2004年4月2日生まれ、新潟県出身。オーディションでは眼力に目がとまったともされる。実は1人でいるときの方がテンションが高め。1人カラオケでは自分らしさをさらけ出す。特技は4歳から始めたという空手で黒帯を所持。身長172センチ。
中日スポーツ