大阪・老舗ディスコが旅行社とコラボ 貸切ツアー人気
往年のディスコサウンド流れフロアで踊ってフィーバー
大阪・老舗ディスコが旅行社とコラボ 貸切ツアー人気 撮影・北代靖典THEPAGE大阪
80年代のディスコブームで一世を風靡した伝説的ディスコ「MAHARAJA(マハラジャ)」。「懐かしい」と思い出す人も多いかもしれないが、そのマハラジャが続々と復活を遂げている。このほど「MAHARAJA大阪」(大阪市北区)で、通常営業前に旅行社の共同企画で「貸切営業」が実現した。当日の参加者150人で満席状態に。往年のディスコサウンドが流れ、フロアで踊ってフィーバーするなど、店内は熱気に満ちた。 【拡大写真と動画】大阪・泉州で国内最大級の複合型イベント実施へ ゆりやんもVTRで応援
関係者「30年前のブームもう一度つくりたい」
マハラジャは1982年8月に大阪ミナミに1号店が誕生。時はバブル真っただ中で、大理石や真鍮の装飾を施した絢爛豪華な内装にコンサートホール並みの音響効果や特殊照明、VIPルームなど既成のディスコの概念を打ち破ったスタイルが話題を呼び、高級ディスコブームを築き上げた。 その後、北は札幌から南は九州・沖縄まで、1989年にはハワイのホノルルにも出店。全盛期には全国に48店舗を展開していたといわれている。だが、バブルが弾けて5年後には、約15年の歴史にいったん幕が閉じられたという。 ところが、7年前から続々と復活し、再び注目を集め始めている。同店の森下裕司マネジャーは「7年前に六本木にマハラジャが復活し、3年前には大阪の梅田にマハラジャ大阪、昨年名古屋にもでき、今年3月にミナミのマハラジャが復活。9月1日には京都の祇園にもオープンします。昔のディスコそのままで、35歳以上70歳くらいまでのお客さまが中心です。もっとも、最近はディスコのブームに乗りたいという若い子も増えています。着席は150席がマックスですが、週末は500人くらい入りますね。30年前のブームをもう一度つくりたいです」
コンセプトの「歴史継承」「原点回帰」に旅行者注目
聞けば、新店舗のコンセプトは「歴史継承」「原点回帰」だという。こうした現象に注目したのが旅行会社で、阪急交通社トラピックスとサンケイトラベルが共同でツアーを組んだ。 阪急交通社トラピックスの藤本陽子さんは「午後7時の一般営業前の貸切で、現地集合・現地解散になります。今回が初めての企画でしたが好評でしたので9月にも実施します。昔のサウンドを思い出して欲しいと思いますね。恥ずかしくて行きにくいというお客様も旅行会社のツアーなら参加できますし、それで楽しければ、営業内にまた来て頂けます。そういうきっかけになればと、当社からマハラジャさんにお願いしました」と話す。