広島・黒原拓未が3年目でプロ初勝利 謙虚に思い語る 今季はリリーフで奮闘中
◇プロ野球セ・リーグ 広島9-6DeNA(25日、横浜スタジアム) 延長12回に3点を追加し、5時間16分の熱闘を広島が制しました。8番手として登板し、11回を無失点に抑えた広島の黒原拓未投手に、プロ3年目にして初の白星がついています。 黒原投手は今季、開幕2戦目のDeNA戦で先発しましたが、初回、先頭打者の度会隆輝選手にデッドボールを当て、わずか3球で危険球退場。負け投手となりました。次の4月7日の中日戦でも先発しますが、5回1失点で敗戦。その後はリリーフでの登板が続いていました。 この日は6-6の同点で延長戦に突入すると、黒原投手は11回に登板。先頭の森敬斗選手を空振り三振、佐野恵太選手をレフトフライに打ち取り、2アウトとします。3人目の関根大気選手には死球を与えてしまいますが、続く柴田竜拓選手をセンターフライとし、無失点で抑えました。この直後の12回に味方が3点を追加したため、黒原投手にプロ初となる勝利が記録されています。 ヒーローインタビューでは「(バッターを)3人でスイスイいけなかったところも反省点ですし、相手方にも迷惑かけてるので、手放しには喜べないかもしれないですが、結果的にチームが勝ったことはすごくうれしく思います。今の自分の役割は短いイニングを根気強く投げるということだと思うので、明日からもそういう気持ちで毎日毎日戦っていきたいです」と、勝利しつつも謙虚に答えました。 黒原投手は2021年のドラフト1位で広島に入団。プロ3年目にして初の勝利に、「ファンの皆様には1軍で何度も登板している中でたくさん迷惑かけてきましたし、期待に応えられないことが多かったのですが、ここからしっかり皆さんの力を借りて、たくさん勝利を挙げられるように頑張りたいと思います」と、気持ちを新たに決意しました。 今季は15試合で防御率1.35の成績。リリーフ登板に限れば13試合で自責点は1、防御率0.60となっています。