「“目標”に向けて切れずに、前向きに」原英莉花は上がり3連続で5打差10位スタート
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 初日(31日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆2759人) 【画像】ピシっとスーツでキメる原英莉花 原英莉花が鮮やかな上がり3連続バーディを決め、4アンダー「68」にまとめて首位と5打差10位と上々のスタートを切った。最終18番はベタピンのウェッジショットで獲るなど4つのパー5を取りこぼさず、「初日にしてはまあまあ良い出来だったかな」とうなずいた。
開き気味のスタンスからフェードボールで飛ばすスタイルだが、フェースごと左に向いてしまっていた部分を修正。「まだ(若干の)気持ち悪さもあるんですけど、ティショットで思ったようなボールが打てるようになったなっていうのはある」。1Wより短いウッド系のクラブでつかまり気味な点は気がかりとはいえ、ゲームの軸さえしっかりしてくれば、この日のようなスコアメークができる。 3連続の始まり、残り85ydから1mに絡めた16番(パー5)の3打目は55度のウェッジだった。「きのう、(ロフトを)1度いかないくらい立ててもらった。自信のある距離だったので、そこに刻んで」。前週フロリダ州で行われた米女子ツアーの2次予選会からの連戦。開幕直前まで続けた繊細な調整からも、この試合に懸ける思いがにじむ。
12月の最終予選会(Qシリーズ、アラバマ州マグノリアグローブGC)進出を決めているが、ここで勝てば5日間90ホールのサバイバルを経ることなく夢舞台の切符をつかむことができる。日米共催での優勝という高いハードルでも、目指さない手はない。 「きょうと変わらず、自分のベストなプレーをしていきたい。イヤな球を打っても“目標”に向かってという意識も込めて、切れずに、前向きにプレーしたい」。シーズン中も入念なクラブ調整を繰り返して追い求めてきた理想の弾道とフィーリング。準備段階のこだわりはそのまま、開幕からの4日間は最高の結果にフォーカスして戦う。(滋賀県大津市/亀山泰宏)