渡嘉敷島で集団自決の犠牲者慰霊 「島で起きた事実忘れない」
太平洋戦争末期の沖縄戦で島民約330人が「集団自決」したとされる沖縄県・慶良間諸島の渡嘉敷島(渡嘉敷村)で28日、犠牲者らを悼む慰霊祭が開かれた。生存者や住民ら約70人が参列し「この島で起きた事実を忘れない」と誓った。 1945年3月27日、米軍が渡嘉敷島に上陸。住民たちは島北端の北山に追い詰められた。翌28日、住民たちは、日本軍から渡された手りゅう弾や、鎌などで家族を殺し、自らの命を絶った。 「生きて虜囚の辱めを受けず」との戦陣訓を教え込まれていた軍人らが「米軍に捕まれば女は強姦され、男は殺される」と住民に伝えていたことが、集団自決の背景にあった。