【投資初心者】外貨建て投資信託に挑戦したいです。投資する際の「為替ヘッジ」とは何ですか?
海外の投資信託の銘柄を選ぶ際に、「為替ヘッジあり」や「為替ヘッジ型」などの表記を見たことはないでしょうか? また、たとえ同じ商品名でも、「為替ヘッジあり」と「なし」で異なるトータルリターンの実績が記載されている場合もあります。 本記事では、特に外貨建て資産へ投資するのが初心者の方は迷う場合がある「為替ヘッジ」について、銘柄選びのポイントやメリット・デメリットなどを確認してみたいと思います。
為替ヘッジとは
最近の円安が続いている状況を背景として、今後の為替レートの変動に注目する方も多いでしょう。「為替ヘッジ」とは、このような為替レートの変動によるリスクを回避(ヘッジ)しておく方法のことをいいます。 例えば、ドルで運用している投資信託の価格に変動がない場合でも、1ドル=150円のときに1万ドル購入した投資信託(150万円)が、その後に円高に推移して1ドル=140円となった場合には、140万円の価値に下落することになります。このような為替リスクの影響を回避するのが、為替ヘッジです。 為替ヘッジには、「為替予約」という将来の為替レートをあらかじめ決めておく手法が使われます。つまり、「いつの時点で、いくらで交換する」という約束を設定しておくことで、将来的な為替リスクの影響を抑えることが可能となります。 ただし、「為替ヘッジがあるから為替リスクをゼロにできるわけではなく、損失が生じる可能性はある」という点は、理解しておく必要があります。 SBI証券会社のサイトには、為替ヘッジ型投資信託について次のような説明がありました。 「海外資産での運用は大きなリターンが期待できる反面、為替変動による損益への影響も大きいため、円高の影響で大事な資産が減ってしまうのは避けたいものです。為替リスクを抑え安定リターンを狙う、為替ヘッジ型ファンドを多数ご用意しています」 このような「リスクを抑え安定リターンを狙う」などのキーワードに、魅力を感じる方も多いのではないでしょうか?