flumpoolライブ ファンへの感謝 そして担うべき責任とは(密着レポート)
■台風に見舞われる中、さまざまな世代のファンが来場 最悪の天候。台風11号の影響で強風が吹き荒れ、時折、強い雨が打ちつける。交通網にも影響が出るが、開場時間が近づくにつれ、横浜アリーナ周辺には人が溢れ始める。観客の年齢層はさまざまだ。20代前半の女性が多いが、30代も40代も、男性だけのグループも親子連れもいる。中には、孫に連れられたであろう、高齢者の方も混じっている。デビュー当時、中高生を中心に絶大な支持を得たflumpoolは5年間を経て幅広いファン層を獲得していったことを証明している。 ■オープニング曲は『覚醒アイデンティティ』 開演時間が迫る。阪井、尼川が先導して控え室からステージ裏へ向かう。少し遅れて小倉が合流。関係者とハイタッチして気持ちを高揚させる。笑い声と緊張感が充満した中、ようやく山村が合流。その表情は他のメンバーと対照的に緊張感を漂わせていた。サポートメンバー2人を含む6人で円陣。会場からは彼らの登場を待ちわびる大歓声。最高潮のムードの中、オープニング曲の『覚醒アイデンティティ』が響き渡った。 「ヨコハマー、会いたかったぜー!!」。山村が呼びかける。総立ちとなった会場。山村をはじめとするメンバーの表情は、緊張感から解き放たれ、笑顔に満ちあふれている。『君に届け』、『夏Dive』と演奏。メインステージに設置されたいくつものビジョンLEDや照明。無数のレーザー光線。華やかな演出にflumpoolの音、そしてアリーナの歓声が相交わっていった。 オープニングから6曲を演奏し終わると、サプライズのサブステージが現れる。アリーナを通って、サブステージへ移動する6人。後方の観客にとっては、驚くほど近くなったメンバーとの距離。驚きと感激で涙を流すファンの姿もあったほどだ。 ■「flumpoolのファンは優しい人が多い」 ライブ後、山村はこう話してくれた。「flumpoolのファンの人は優しい、丁寧な人が多いと思う。会場の席がいい場所じゃなかったとしても、1つ1つに乗ってくれる。丁寧で優しいファンに支えられてここまで来た」。会場後方の席は、山村の言う「いい場所じゃない席」だったかもしれない。サブステージは、そんな席でも声援を送り続けてくれるファンへの恩返しとなったに違いない。