五輪招致、機密費使途明かさず 政府、石川・馳知事発言巡り
松野博一官房長官は20日の記者会見で、東京五輪の招致活動で国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、内閣官房報償費(機密費)を使って贈答品を渡したとの石川県の馳浩知事の発言に関し「個別具体的な使途について答えは差し控える」と語った。 機密費を「国の機密保持上、使途などを明らかにすることが適当でない性格の経費」と説明。既に撤回したとして、馳氏の発言への論評は避けた。IOCの倫理規定違反に当たるかどうかを問われたが「IOCの権限と責任で判断される」と述べるにとどめた。 馳氏は開催が決定した2013年当時、自民党で東京五輪の招致推進本部長を務めていた。