F1合同テスト走行で見えた2020年シーズンの可能性…レッドブル・ホンダは29年ぶりの王座奪還を果たせるのか?
メルセデスがベストタイムを刻もうとタイムアタックをしていたころ、レッドブル・ホンダは午前はフェルスタッペンが、午後はアルボンがそれぞれレースシミュレーション(レースと同じ走行距離を走り切ること)を遂行。1回目のテストで、しかも1日に2人のドライバーがレースシミュレーションを行うというのは、極めて稀なこと。いかにレッドブル・ホンダの信頼性が高いかがわかる。 レッドブルと組んだ昨年、ホンダはコンストラクターズ選手権で3位に躍進した。もちろん、今年はそれ以上の成績を目指す。 今年の目標について質問されたフェルスタッペンはこう言った。 「今週はマシンを理解するために走り込みを行っていたので、完璧なセットアップを得ようとはしなかった。だから、まだ自分たちがどの位置にいるのかわからない。エンジンだって、フルパワーモードで運転する段階ではないから、本当の性能もわからない。おそらく、それがわかるのは開幕戦オーストラリアGPの土曜日に行われる予選になるだろう。でも、僕たちの目標は変わらない。それは勝利を争うこと」 ホンダにとって1991年以来、29年ぶりのチャンピオン奪還を目指したシーズンが幕を開けようとしている。 (文責・尾張正博/モータージャーナリスト)