陳交通相が台北松山空港を視察 離着陸の安全確保求める/台湾
(台北中央社)陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は2日、台北市の台北松山空港を視察し、航空機が安全に離着陸できる環境の確保を求めた。交通部(交通省)が同日、報道資料で明らかにした。 同空港は市街地に位置し、滑走路は2600メートル。陳部長は、空港内の誘導支援装置や台湾で唯一設置されているオーバーランした航空機の損傷を軽減させるシステム「EMAS」などを見て回った。 陳部長は同空港の安全性について、EMASがなくても国際基準に合致しているとしながらも、EMASでより安全を保障し、空の安全性を向上させていると語った。また民用航空局に対し、安全対策の全面的な点検を実施するよう求めた。 交通部によると、韓国南西部の務安国際空港で乗客乗員179人が死亡した旅客機事故を起こしたボーイング737-800型機は、台湾ではチャイナエアライン(中華航空)が10機保有。事故を受け昨年12月29日には、同社に対して離着陸に関するシステムの点検頻度や試験などの記録の確認を求めたという。 (汪淑芬/編集:齊藤啓介)