坂路追いを選択したジャスティンパレス（手前）

［ＧⅠ天皇賞・秋＝２０２４年１０月２７日（日曜）３歳上、東京競馬場・芝２０００メートル］ 　昨年の２着馬で宝塚記念（１０着）以来となるジャスティンパレスは１７日朝、新コンビの坂井が手綱を取って坂路でアグリ（古馬オープン）との併せ馬。道中は２馬身ほど追走する形でスタート。徐々にその差を詰めて残り１ハロンを過ぎたところで追いだされてクビ差先着した。ビッシリ追われてラスト１ハロン１２・０秒（４ハロン５３・７秒）と速い時計をマークしたが、動き自体は平凡でいい頃に比べて動きがピリッとしない印象だった。 「放牧先で乗ってもらって馬体がスッキリして素軽さがあったので、ウッドで長めの負荷をかけなくてもいいと思って坂路追いに切り替えました。前走は馬場が悪くて行きっぷりからして違った。能力の絶対値が高い馬でどの距離でも対応できるけど、昨年２着して条件は合っている。あとは精神面、肉体面をシッカリ調整して臨むだけ」と杉山晴調教師。

ステラヴェローチェは抜群の反応

　オールカマー（６着）以来となるステラヴェローチェは、今回コンビを組む佐々木が栗東まで駆けつけてウッド単走。前半は折り合いを重視して直線は大外を回って追いだしを開始。ビッシリ追われて６ハロン８０・０ー１１・１秒とラストは抜群の反応を見せた。６歳秋を迎えたが衰えは感じさせない。 「脚元は気になるけど、今回は攻めの調教をしている。ジョッキーには折り合いとしまいの動きを確認してもらったけど、好感触を得てくれた。前走時は少し物足りなさがあったけど、今回はこちらの意図する調教ができている」と担当の山田助手は大一番へ向けて渾身の仕上げを強調していた。