定期預金の金利が「0.070%」に回復!「すでに預けている」お金の金利はどうなるの?
2023年に長期金利が上昇した影響を受け、メガバンクや地方銀行の一部でも定期預金の金利を引き上げる動きが見られています。 定期預金をしている方のなかには、ご自身の定期預金に対する金利がどのように変化するのか気になっている方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、定期預金における金利の変動や現状について解説します。預けている預金の金利について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
定期預金の金利はどのように変更されたのか
定期預金の店頭金利が改定されるなどのニュースや報道を、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。複数の金融機関で、昨年から本年にかけて定期預金の金利が改定されています。具体例を二つご紹介します。 【株式会社三井住友銀行/スーパー定期】 表1
※株式会社三井住友銀行「円定期預金店頭金利変更のお知らせ」を基に筆者作成 従来は全ての預入期間で金利は0.002%でしたが、5年以上の預け入れから大きく金利が上昇し35倍に、10年では100倍まで上昇しています。 税金を考慮しないでどのくらいの利息になるか計算してみましょう。300万円を金利0.002%で預けた場合の利息は60円、金利0.2%になると600円にもなります。預入金額が多く場合、預入期間が長くなるほど利息は高くなるため、その差は歴然です。 ただし利息分にも税金が課せられるため、実際にはもう少し利息は減ります。 【株式会社ゆうちょ銀行/定期預金】 表2
※株式会社ゆうちょ銀行「貯金の金利の沿革」を基に筆者作成 株式会社ゆうちょ銀行も、2024年1月15日に金利を引き上げました。これまで0.002%であった金利を、5年定期貯金においては0.070%と35倍に引き上げられました。
すでに預けてある貯金の金利はどうなる?
金利の引き上げについて説明しましたが、今まで預けていた貯金の金利はどうなるのか疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。とある銀行では、以下の注意事項が記載されています。 ●すでに預入済みの貯金金利は、預入時の利率が満期までの期間適用される ●満期時に自動継続扱いされている定期貯金は、継続日の利率が適用される ●現在預けている定期貯金を預入期間内に払い戻すと、預けた時の適用金利より低い金利が適用される 上記から、現在預けている貯金に関しては、今までの利率が適用されることが分かりました。ただし金融機関によっても対応が異なる可能性がありますので、まずは自分が預けている銀行での対応を確認してみましょう。