山下美夢有、予選落ち危機から劇的に盛り返し10位 ダブルボギー直後にイーグル「初めて」
<国内女子ゴルフツアー:ニチレイ・レディース>◇第2日◇15日◇千葉・袖ケ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円) 【写真】水分補給する山下美夢有 初優勝は父の日に-。過去何度も初優勝目前に迫りながら、苦杯をなめ続けた桑木志帆(21=大和ハウス工業)が、首位と1打差の2位で、通算3度目の最終日最終組に臨む。4バーディー、3ボギーの71で回り、通算7アンダー、137。首位から出て順位は1つ落としたが、スコアを1つ伸ばしたことを前向きにとらえた。最終日は父の日。常にツアーに同行し、支え続けてきた父正利さん(66)に、最高の恩返しをするつもりだ。3位から出た竹田麗央が8アンダーで首位に立った。 ◇ ◇ ◇ パリ五輪代表決定まで今大会を含めて残り2戦の勝負どころで、代表当落線上の山下美夢有(22=加賀電子)が、予選落ちの危機から劇的に盛り返した。14位から出て、一進一退の展開で迎えた折り返しの9番パー4で痛恨のダブルボギー。2つ落として後半に入った時点で40位前後に低迷していた。ガタガタと崩れかねない状況だったが、10番パー5でイーグル奪取。残り20ヤードからウエッジで放った第3打が直接カップに入り、一気に2つ伸ばした。 ダブルボギー直後にイーグルという“スーパーバウンスバック”は「初めて。たまたま入ってくれた」と謙遜したが、パリ切符争いでも大きな1打となった。気を取り直して17、18番を連続バーディーで締めて10位。昨年大会に続く連覇の射程圏にとどまった。