「Rhino Linux」をレビュー--コマンドラインの基本を知る人にお薦めのユニークなOS
例えば、「LibreOffice」オフィススイート(デフォルトではインストールされていない)をインストールしたいとしよう。まず、以下のコマンドを実行する。 rhino-pkg install libreoffice 上記のコマンドの出力には、利用可能なすべてのLibreOfficeソフトウェアと、それらをインストールするのに使用されるパッケージマネージャーの一覧が表示される。上にスクロールすると、libreoffice-core (apt)という項目がある。左の列には数字(この場合は7)が表示される。7と入力し、キーボードの「Enter」キーを押してインストールの実行を確認すると、rhino-pkgが残りの処理を遂行してくれる。 このコマンドの実行が完了すると、ソフトウェアの使用を開始できる。アプリケーショングリッドを開いて、必要なLibreOfficeランチャー(「Writer」や「Calc」など)をクリックするだけでいい。 筆者は試しに以下のコマンドで「GNOME Software」をインストールしてみた。 sudo apt install gnome-software -y 理論上は、これによりソフトウェアのインストールに使用できるGUIアプリケーションが手に入るはずだ。残念ながら、このツールは意図通りに動作してくれなかった。アプリケーションのメインページは空白のままで、インストールしたいソフトウェアを検索することができなかった。 とはいえ、rhino-pkgコマンドラインツールは十分にユーザーフレンドリーなので、(aptやsnap、flatpakの基本を理解している限り)問題はない。 結論として、筆者はLinuxに触れたことがない人にRhino Linuxを薦めるだろうか。おそらく、薦めないだろう。 しかし、オタクになりたくないという理由でコマンドラインを使うのを避けている人にとって、Rhino Linuxに飛び込むことは、Linuxで新しいことを試す絶好の機会だと言える。ただし、開発者たちがrhino-pkgのGUIフロントエンドを作成したら、筆者は初心者から上級者まで、あらゆるタイプのユーザーにRhino Linuxを喜んでお薦めするだろう。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。