【相思相愛対談】UlulU×おとぎ話「1年に1回は必ず一緒にツアーやった方がいいんじゃないか」
東京を拠点に活動する3ピースバンド・UlulU(ウルル)が4月20日から東名阪のツーマンツアーを開催。and Young...との初日・大阪、台風クラブとの2日目・名古屋を経て、5月31日、ファイナルとなる東京・WWWでの対バン相手はUlulUのメンバーが敬愛するおとぎ話だ。 【全ての写真】UlulU×おとぎ話の撮り下ろしカット(全23枚) 聞けば初めて同じイベントに出演したその日からおとぎ話の有馬和樹(Vo/Gt)はUlulUの音楽やライブに惚れ込んでいたらしく、このツーマンは両バンドにとっても念願の実現となる。かたやマイペースに自分たちの世界を作り続ける若手バンドと、かたや20年以上にわたりマイウェイを走り続けるベテランバンド。2組はどんなところで通じ合い、共鳴するのか。 UlulUから大滝華代(Vo/Gt)、横山奈於(Ds)、古沢りえ(Ba)、おとぎ話から有馬と牛尾健太(Gt)に参加してもらい、お互いのことを語り合ってもらった。 ――そもそもこの2組はどういう出会いだったんですか? 有馬 最初は、京都で「いつまでも世界は…」っていうサーキットイベントがあって。それで京都の磔磔でライブをやったんですよ。そのときの僕らの2個か3個前の出番がUlulUで、僕らが機材を搬入するときにライブをやってたんですよ。それで「お、いいバンドだ」と思って、前でずっと観てたんです。それでいいバンドだから物販買おうかなと思ったら、物販がなくて(笑)。 牛尾 まあ、サーキットイベントだしね。 有馬 そう、そこでちょっと瞬間の美学を感じて。そのときに「よかったです」って言いたかったんだけど、ボーカルってやることが多かったから何もできなかったんです。そしたらうちのドラム(前越啓輔)が「よかったって言ったら喜んでたよ」って言ってて、「は? 何喋ってんだよ」って(笑)。それで、いつか対バンとかできればいいなと思ってたんですけど、その後コロナ禍になってしまって……アルバムが出たのが? 横山 2022年ですね。 有馬 もう一昨年なのか。あのアルバムが出たときにちょろっと聴いて、またいつか対バンとかできたりとか、イベント一緒だったらいいなと思ってたら、去年、久々にライブを観ることになって。そのときも僕たちの前の出番とかだったんですけど、そのときのライブがめちゃくちゃよくて、前に観たときから全然印象が変わってたんです。それですごい感動して、レコードを買ったんです。 ――2023年9月の大阪の野外イベント「SLOW DAYS」ですね。 有馬 そう。4年越しぐらいにようやく音源を買えた(笑)。 大滝 最初は2019年とかですもんね。 有馬 だから、そうやって個人的にはすごい追っかけてたバンド。 ――そのとき、古沢さんがSNSでつぶやいてましたよね。「MCで有馬さんがUlulUの名前を出してくれた」って。 古沢 そう、曲に入るときに「UlulUもカバーしてたから、自分らもカバーやります」みたいなことを言ってくれて。 有馬 言ってた? 最悪なことしてますね。UlulUが「愛の讃歌」をしっかりカバーしたのに、僕はちょっと場をつなげるためにドリカムをカバーしたんです。ダシに使った(笑)。 横山 ドリカムが野外で綺麗に響き渡ってました(笑)。でも、名前出してくれただけでめっちゃうれしかったです。