相手が強いほど天才は場を支配する!堀慎吾、約1時間の鬼連荘 仕上げの親跳満にニンマリ「やっと実った」/麻雀・Mリーグ
いつまで続くのかこの親は…。対戦相手はそんな思いに囚われたかもしれない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」11月15日の第1試合はKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)がトップを獲得。全15局で6度ものアガリを決めた完勝だった。 【映像】堀、往年のライバルから決めた鮮烈なアガり 目下チームの勝ち頭の堀、一時は個人首位にも立っていたものの、ここ数戦は手に恵まれずランクダウン。シーズンも3分の1を消化するこの試合で、一つ風向きを変えたいところ。この試合は東家から渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、堀、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)、セガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)の並びで開始した。堀は東1局、リーチのみの1300点を竹内からロン、先制攻撃に成功した。そしてこのアガリが、この後1時間に迫る長い連荘の始まりだった。 2局続けてテンパイ流局、東2局2本場は6000点(+600点)のツモ。さらにテンパイ流局を挟んで迎えた東2局4本場に、大量加点のチャンスが訪れた。ダブ東が対子にドラ二万も2枚ある、鳴いて親満貫ができる大物手。早々にダブ東が鳴け、四万をチーして6・9筒のテンパイだ。これとぶつかったのが旧知のライバル白鳥。白鳥も發を仕掛けてテンパイ。白鳥がカンをすると堀の雀頭である六万にモロ乗り。その後に白鳥が6筒を掴んで堀のアガリだ。ダブ東・ドラ4の1万8000点(+1200点、供託1000点)の加点でダントツ状態となった。 その後の堀、押し寄せる好材料に攻め手を緩めず、さらに3度のアガリ。南4局1本場は役なしのダマテンをアガリ牌が打たれてからツモ切りリーチ、鈴木優から一発で仕留めるというトリックプレーも決めファンを沸かせた。堀はこれで個人6勝目。 強敵を破り大トップ。第2試合への連投が決まっていた堀は喜び方こそ控えめだが、白鳥から決めた親跳満については「(それまでの局は)あまりアガれそうにないテンパイばかりでしたが、やっと実ったという感じ」とニンマリ。オーラスのツモ切りリーチについては「もともと場況は絶好。(ドラの)東が竹内さんに鳴かれないのであれば(リーチに)行っていいかなという感じでした」。 相手が強いほど、天才は場を支配する。ポイントゲッターの絶好パフォーマンスに解説の忍田幸夫(麻将連合)は「アガリ6回はすごいなあ…完勝ですね!」と絶賛していた。 【第1試合結果】 1着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)6万6200点/+86.2 2着 セガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)2万2700点/+2.7 3着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)1万8100点/▲21.9 4着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)-7000点/▲67.0 ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部