ビットコインETF、好調を牽引したのは個人投資家か
ハードルを下げたビットコインETF
ビットコインETFは、個人投資家のビットコイン投資へのハードルを下げた。実際にビットコインを保有する必要もない。ファイナンシャル・アドバイザーや証券口座を通じて取引できるため、これまで暗号資産に投資したことのない人たちも、資産の一部を簡単に暗号資産にアロケート(配分)できる。 わずか2カ月で140億ドル(約2兆1000億円)以上の資金を集めたブラックロックのIBITは、ビットコインETFの中では圧倒的な勝者だ。これは驚くことではないとバルチュナス氏は述べた。 「ブラックロックは誰にとっても圧倒的だ」とバルチュナス氏。 「流動性が高く、手数料が安い。機関投資家やファイナンシャル・アドバイザーにとって魅力的。強力な組み合わせだ」「そして、ブラックロックというブランドが付いている」 10銘柄のビットコインETFのうち9銘柄は、1月11日の取引スタート以来、資金流入が続いている。グレイスケールの「GBTC」は、クローズドエンド型ファンドとして数年の実績があるが、1月にETFに転換した後、資金が流出している。しかし、全体的にはビットコインETFは優れたパフォーマンスを見せているとバルチュナス氏は語った。 通常、ほとんどのビットコインETFのように手数料が低いETFは、収益をあげるために8000万ドル~1億ドルを集める必要がある。現状、最も規模が小さいウィズダムツリー(WisdomTree)のビットコインETF「BTCW」は、およそ7000万ドルを集めている。 「本格的なヒットと言えるだろう」「IBITをみると、(BTCWは)人気がないように見えてしまう。だが、本当に好調だ」とバルチュナス氏は述べた。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Jason Briscoe/Unsplash|原文:Bitcoin ETFs' Hot Start Seems Largely Driven by Retail Investors
CoinDesk Japan 編集部