大ヒット映画『ガンダムSEED』にバイクが出演、その理由を福田監督に聞いたッ!!
[映画レビュー]キラの葛藤が描かれ、人間関係も深化。もちろんアクションも必見
私はファーストガンダムの世界を描く「宇宙世紀」ものが好きで、もっと言えば富野監督のファンだ。 ファーストガンダム世代にとって、SEEDシリーズはキャラやメカのデザインがとっつきにくく、食わず嫌いの人が多いかもしれない。しかしながら戦争というガンダムらしさを非常に体現した作品でもある。特にTVシリーズ第1作のSEEDは、ファーストを換骨奪胎し、21世紀に相応しい問題を盛り込む。筆者としては宇宙世紀もの以外のアナザーガンダムではとてもお気に入りだ。 続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、悟りを開いたような完璧超人になったキラだが、今回の映画では人間的な葛藤を見せ、克服することがストーリーの柱になっている。 さらにラクスとの関係および、同志であるアスランとの関係が一段と深化する点もよかった。またDESTINYで描ききれなかったシンの活躍もファンの溜飲を下げたはずだ。 モビルスーツのアクションに関して。TV版は手描きアクションの極致と言えるほどの出来(特にHDリマスター版)だったのに対し、映画ではバリバリのCGに。ここも筆者の不安ポイントだったのだが、全くの杞憂に終わった(アレに乗っていたのがシンで、キラがアレに乗り換え、アスランのアレが実はアレだったのもよかった笑)。 特にラストの激しいバトルが迫力満点なので、ぜひ劇場で見てほしい。全体的に尺の関係でいささか強引だったり性急すぎる場面や、唐突にギャグになるシーンがちょっと引っかからなくはない。でも長年SEEDが好きだった人へのファンムービーとして抜群の出来だと思う。 福田監督「バイクは自由」! 実はバイク好きでレブル1100が愛車 第一作のSEED、続編のDESTINY、そして今回の映画と全て監督を務めてきたのが福田己津央氏。1980年代からサンライズ作品を手掛けてきた大ベテランだ。 これまで作品を見てきた者としてはドキドキものであるが、バイクが登場した理由についてバンダイナムコフィルムワークスを通して次のコメントを戴くことができた。 「車(安定的なイメージ)よりもバイクの方が『自由』なイメージが強く、自由を求める二人のキャラクターのシーンに合っているからです」 なるほど、タイトルの「FREEDOM」にもかかっていると! そもそも監督自身がバイク好きで、基本的に今もバイクで移動されているそうだ。バイクが好きになったきっかけは次のとおり。 「特撮ヒーローや『バリバリ伝説』などの影響でバイクに憧れ、バイクを意識し出しました」 今の愛車はホンダで「乗りやすいから乗り続けている」とのこと。 監督自身がライダーとは知らなかった。そのあたりもバイクシーンの尺の長さに影響しているのかも……と考えると何だか嬉しい(笑)。 さらに福田監督のX(旧ツイッター)を拝見すると様々なコメントが! ゴールドウイングとホーク11は監督とホンダ広報の「推し」だったことが登場の理由。また、愛車の1台がホンダの「レブル1100」と判明。Xによると「色々と追いつめられて衝動買い」してしまったという(!)。 映画は当面は公開が継続される。足を運ぶか迷っている人はぜひ鑑賞してほしい。ちなみに大阪、東京、名古屋の各モーターサイクルショー・ホンダブースで『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』コラボ展示を実施。詳細は不明だが、ゴールドウイング、ホーク11が展示される。こちらもお見逃しなく!
沼尾宏明
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