松山城・城山の土砂崩れで3人死亡…発生から4日で警戒レベル下がるも「水が出ません」16世帯が避難所で生活
南海放送
今月12日に愛媛県松山市で発生した土砂崩れから4日。現場周辺の地区に出ていた緊急安全確保がけさ解除され、自宅へと戻る住民の姿が見られました。市役所では、り災証明の受け付けもスタートし、生活再建に向けた動きも始まっています。 白石アナ: 「きょうも雨が降る中、土砂の撤去作業が続いています」 今月12日未明、松山城・城山の北東側の斜面が高さ100m、幅50mにわたって崩れ落ち、親子3人が亡くなった土砂災害から4日。きょうも土砂の撤去や土嚢を積むなどの作業が行われていました。 土砂崩れによる流木などが押し寄せたマンションには荷物を取りに来る人や、1階に停まった給水車のもとに水を汲みに訪れる住民の姿も…松山市は今後の天候などを考慮し今朝6時に警戒レベル5の緊急安全確保をレベル4の避難指示に切り替えました。 こちらのマンションでは1階から3階までに避難指示が出されていますが、それよりも上の階の住民は自由に帰宅することができるようになりました。
しかし… 矢田共行さん: 「出ません残念じゃけどね、出ません。トイレが使えないね。トイレと洗濯は(風呂に)溜めたらなんでも使えるけんね」 今朝、避難所から帰宅したこのマンションの住人の矢田さん。電気とガスは使えるもののポンプなどが破損したことにより水道が止まっているため、給水車からポリタンクで運んだ水を風呂場に溜めていました。 「水が一番。きょう本当お風呂に水を溜めるのでも水がないと大変だなと思ったね。今まではひねったら出るから、自分が下からポリタンクで運ぶのはそうはないわね、初めて。おれらはまぁまぁ元気だからええけど、年とっている人も多いから自分のところが終わったら下の方でちょっと声をかけてみてあげようかとか気にしている」
ベランダから下を覗くと… 「土砂崩れがこの上から来ている。こう曲がって建物の上に崩れた元があって。(威力が)すごいねと思った音はね、どーんっというような感じだった」 今も、駐車場などをなぎ倒した土砂や流木が… 「昨日の市役所の人の説明では、3階から下の人は数か月かかると思っていてくれと。県営住宅や市営住宅は早急に準備するって言っていた」 松山市によるときょう午後3時50分時点で、16世帯・26人が避難所に身を寄せているということです。