秩父の就労継続支援施設「いろり」が1周年 メダカの飼育販売も
秩父市の就労継続支援B型事業所「いろり」(秩父市大野原)が1月1日で1周年を迎えた。(秩父経済新聞) 【写真】メダカの養殖場 同所は古民家を活用したデイサービス、訪問マッサージ事業やメダカの飼育販売を展開している。利用者の労働内容はメダカの飼育や販売を行うこと。同所社長の野坂大介さんは「アニマルセラピーとして利用者のストレス解消など心身に良い影響を与えることに期待して活動している」と話す。 現在、同所で取り扱うメダカには「極龍」「エメキン」「ミッドナイトフリル」「マリアージュロングフィン」「墨武」「鬼ラメ」「スズラン」「ピンクスーパーホワイト」「鱗光紅白」「ユリシス」などの珍しい種類も含まれているという。 野坂さんは「いろりは無理をせずに自分のペースで週1回からでも通所でき、現在は利用者10人とスタッフ4人で運営している。メダカの飼育は利用者の作業負担が少なく、単価が高いため安定した収入につながる。利用者が楽しく働けるよう、スタッフや利用者同士のコミュニティーの場となるよう、明るい雰囲気作りを大切にしている」と話す。「利用者のしたい内容をかなえられるような仕事を用意したい。利用者が安心して働くことのできる居場所をつくり、毎日を楽しく笑顔あふれるような支援施設を目指したい」とも。 メダカの販売価格は1匹30円~で、ミックスメダカは1匹100円、トリオ(オス1匹・メス2匹)は1,000円~。昨年の産卵期には卵のついた産卵床の販売や、ゴールデンウィーク以降の産卵期にふ化後1週間の針子(稚魚)を成魚の3分の1ほどの価格で販売したという。野坂さんは「初心者は『ミックスメダカ10匹』、愛好家は『トリオ+メス』の組み合わせ、子どもには『メダカ5~10匹』が人気」と話す。 メダカは「JAちちぶ」(寺尾)でも販売する。
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