【ボートレース】水面不問のV字回復で初優出狙う楠将太郎~福岡ルーキーシリーズ
◆ルーキーシリーズ第18戦(8日・ボートレース福岡・4日目) 楠 将太郎(22)=埼玉(5日目1、11Rに出走) 対戦相手のコメントは機力診断の大きな目安になる。今節なら「原田選手には…」が定番で、原田の伸びは節イチだ。一方、出足に関しては楠の名前を耳にする。「2日目が悪かったのでペラを思い切って叩き変えた。それで良くなったので何もしていません」。ピットで楠の姿を見かけないのもそのため。レースに集中できている状態だ。 それにしても序盤の4、4、5着からは想像しづらいV字回復だ。3日目以降は4戦3勝の活躍で、2日目のイン戦5着の痛手をあっさりと吹き飛ばした。「展開とエンジンですよ」と謙遜するが、2コース差し、3コースまくり、5コースまくり差しとお手本のようなシャープな走り。「うねりがなければ」とは言うものの、水面不問の内容に仕上がりの良さを感じさせる。 良化した3日目以降、唯一の着外となった4コース戦でも、1Mはきっちり差して2着の形だった。「イメージはできているので、しっかりレースしたい」。準優は結果の出ていない4号艇ながら不安は感じていない。 それでも一つの壁は越えなければならない。準優はこれまで、フライング、エンスト、6着2回と苦戦している。「3か4号艇しかなくて、いつもチャンスなんですけどね。過去は気にせず、思い切って行きます」。仕上がりに不満のない今度こそ、初優出を決める。
報知新聞社