「経済的なゆとりがない」アルバイト就業中のシニアで48.2%に。では60歳代で貯蓄100万円未満は何パーセントか?
まとめにかえて
60歳代単身世帯の「貯蓄100万円未満の割合」と平均・中央値を確認してきました。 経済的なゆとりがないと感じる世帯も多い中、現役時代から計画的に準備を進めることが重要であるといえます。 何も準備を始めていないという方は、まずは年金見込み額を知り、定年退職後に増える出費・減る出費を考えながらシミュレーションしてみましょう。 不足する分を確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。 預貯金だけでなく、2024年にスタートした新NISAで積立を行うのもひとつですね。 これを機に、それぞれの世帯に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。 ●【ご参考】60歳代単身世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:33.3% ・100万円未満:8.5% ・100~200万円未満:4.7% ・200~300万円未満:2.8% ・300~400万円未満:4.3% ・400~500万円未満:2.4% ・500~700万円未満:3.5% ・700~1000万円未満:2.8% ・1000~1500万円未満:6.6% ・1500~2000万円未満:4.5% ・2000~3000万円未満:8.0% ・3000万円以上:15.1% ・平均:1468万円 ・中央値:210万円
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・金融庁「NISAを知る」 ・株式会社マイナビ「マイナビ、「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2024年)」を発表」 ・公益社団法人生命保険文化センター「セカンドライフの生活費は現役時代とどう違う?」
太田 彩子