エンセン井上が麻薬密輸容疑で逮捕されて露見…格闘技界で麻薬菓子が流行りだしている「驚愕の実態」
格闘技界で広がる麻薬菓子
格闘家のエンセン井上(57)が、麻薬入りチョコレートを密輸した、麻薬および向精神薬取締法(輸入)違反で、埼玉県警と久喜警察署に逮捕されていたことが報じられた。 【写真】日本にも上陸するのか…4つの麻薬菓子 この件に50代のブラジリアン柔術家が、「いま格闘技界で麻薬菓子が流行りだしていて、若者たちが悪影響を受けている。エンセンよりもっと大規模に密輸している格闘家もいて、そういうのが次々に逮捕されたら、世間では格闘技なんかに関わるな、ということになる」と警鐘を鳴らしている。 この柔術家はヒザの負傷から長く試合には出ていないが、多くの若い格闘家を指導している。過去、格闘技イベントを通じてエンセンとも顔見知りだが、「弟子のひとりを通じて最近、格闘技界で麻薬菓子が広まっていることを知った」という。 「最近はブレイキングダウンの影響でやたら格闘技界で不良っぽい態度をとる若者が増えていて、ウチの弟子のAも悪影響を受けて、不良っぽい服装をするようになって、ついには大麻を吸ったと言い出したんです。彼が学生時代の頃から武道の精神を教えてきたことが無意味だったとショックを受けましたね」 柔術家は「せめてもの罪滅ぼしに」と、Aに薬物の氾濫についての情報を聞き出し、警察にも情報提供をしたという。分かったのは「格闘技チームの代表格でもある現役選手X」が、麻薬菓子の密売をしていることだった。 「大麻グミとか、麻薬入りスナック菓子とか海外から密輸して転売して儲けているというんです。ただ、Xは本業で運送業をしているので、隠すのも上手なようで、警察の捜査では証拠が見つからなかったと聞きました」 今回、知り合いでもあるエンセンの逮捕にも、「大和魂とか言ってたけど全然、大和魂なんかじゃない。悪影響を考えろ」と怒っている。
素行不良に憧れる風潮
エンセンはニュージーランド国籍の妻と4月18日、アメリカ・ハワイの郵便局から、幻覚剤に分類されるサイロシビンなどを含有したチョコレートバーを自宅に発送した疑いが持たれている。チョコバーはA4サイズの封筒に6本も入っており、市販のチョコ商品の箱に偽装されていたものを、東京税関が発見したという。 大和魂のニックネームで人気だったエンセンは、若い格闘家を指導もしているレジェンド。ハワイ出身で95年に日本のMMA(総合格闘技)団体、修斗でデビュー。当時、日本人選手が世界の強豪になかなか勝てなかったMMAで、貴重なヘビー級選手として、UFC王者だったランディ・クートゥアに勝つなどして日本のファンの応援を集めた。 99年から人気団体PRIDEにも出場。女子レスリング女王の山本美憂との結婚(04年以離婚)も話題となったが、一方で気性の荒さから傷害事件(99年)や恐喝事件(02年)を起こして素行の悪さが目立つようになっていた。08年には大麻所持で現行犯逮捕、懲役10カ月・執行猶予3年の判決を受けた。最近はブレイキングダウンにも出演していた。 不良キャラに憧れる若い格闘家にとっては、その素行不良もまた魅力的なのだろう。 同様に柔術家が聞いた麻薬菓子の密売者Xもまた入れ墨の入った不良キャラだ。 「Xは40種類以上も仕入れて、段ボールで10箱以上になるぐらいの量を運んでいたのを弟子のAが見た、と。そこにも麻薬入りのチョコがあって、ほかに麻薬ポテトチップスや麻薬キャラメル、麻薬ポップコーンとか種類がたくさんあって、パッケージは普通の菓子っぽく見えたとか。 Aは幻覚剤入りのエナジードリンクを飲んだら、4年前に亡くなった猫が現れて、英語で会話ができた、とか怖いことを言っていました。そういう仲間との付き合いをやめるよう言いましたが、格闘技を中心に若者が悪くなっているなら、格闘技を愛する者として悔しいこと。エンセンにも、こういうのを聞いてどう思うか聞きたい」