子育て世帯やひとり親家庭支援へ「フードパントリー」 宇佐市のNPOが月1回開催
大分県宇佐市森山のNPOりんごのぞうさん(大嶋久美子代表)が、子育て世帯やひとり親家庭などを対象に食料品や日用品を無償で配布する「フードパントリー」に取り組んでいる。こども家庭庁の支援事業の採択を受け、補助金を活用して物資を購入。9月からスタートし月1回、100世帯へ配っている。 同NPOは月3回、こども食堂を開催しており、その実績が評価され採択されたという。事前に申し込みを受け付け(先着順)、1人当たり約500円分の品を購入。世帯ごとに人数分を梱包(こんぽう)して渡す。 10月中旬に同NPOが事務局を置く「カフェレスト鈴ご」(森山)であった2回目のフードパントリー会では、卵、缶詰、菓子や洗剤、ティッシュなどを用意。申し込んだ家族が次々に訪れ、引き取った。 小学生の娘がいる主婦石田愛さん(40)=同市吉松=は「利用は初めて。物価が上昇する中で支援はうれしい。すぐに使える食料品が多くて助かる」。 活動には宇佐高や宇佐産業科学高の生徒もボランティアで参加するなど協力の輪が広がりつつある。大嶋代表(44)は「市外からの利用者も多い。みんなで子育てを支え合う社会づくりを目指したい」と話している。 11月24日に3回目を開催予定。申し込みに関する情報は同NPOのインスタグラムで発信している。