「挨拶とか意味あります?」20代部下の爆弾発言に衝撃。今どきの若者はなんて言いたくないけれど…「自分らしさ」を履き違えた若者の末路
敬語が使えない部下についてあなたはどう思うだろうか?危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「ある女性タレントが目上の大御所歌手を呼び捨てにしていたことを取り上げた記事がありました。私も実際、番組を見ていましたが、確かに目に余るモノがありましたね。多様性だとか、挨拶をしない自由だとかいろいろと言われていますが、やはり人として身につけておかなければならない礼儀はあるように思いますね」。 良好な人間関係の形成には確かに欠かせないモノだろう。 「今年の6月にはX (旧Twitter)で挨拶論争が話題になりました。挨拶をしない自由もあるのではないか?という問いが上がったのです。確かに無理強いするモノではありませんが、やはり社会で生きる上では必要不可欠なことだと思います」。 キングコングの西野亮廣氏も最近、挨拶についてSNSに投稿をしていたが、確かに挨拶をされたことに怒る人がいるとは思えない。しかし、世にはコミュニケーションの基本とも呼べる挨拶をしない輩もいるらしい。今回話を聞いたのは、50代の男性だ。 -----------------
「若者と上層部の間に入って生きる中間管理職は、結構辛いもんですよ」。 そうはにかむのは、鈴木真也さん(仮名・52歳)だ。 「今どきの若者は…なんて言いたくはありませんけれど、やっぱり常識の違い、ジェネレーションギャップを感じることは多いですね」。 LINEの文章ひとつでもマルハラなどと言われる時代だ。 「。をつけることがハラスメントになるだなんて、僕らの時代には考えられなかったこと。でもそれが今の常識だと言われれば、なるべくそちらにも合わせた対応をする必要も求められます。本当に間に挟まれるのは、キツいもんですよ」。 そんななかでも真也さんが手を焼いているというのが、28歳の男性社員Aだという。 「ツッコミどころが多すぎて、本当に困り果てています。自由奔放といえば聞こえはいいですが、本当に礼儀がなっていない。ここは学校ではなく、会社です。入社面接を担当した奴に、どうしてこんなやつを採用にしたのか?問いたいくらいです。とはいえ、会社なので辞めさせることはできない。もう4回目の部署移動。私も早く手放したい一心です」。 温厚そうな真也さんの憤りからすると相当ひどいのだろう。 「まずは敬語が本当に使えない。話し言葉はもちろん、メールの文章とかひどいもんですよ。ちょっとした間違いならばいいけれど、あえて使っていないんだと思います。本人曰く、相手の時間を奪わない配慮。確かに不必要に長くする必要はありませんが、最低限の礼儀ってあるでしょう?そういうのはまるで無視。本当に困り果てています」。 そんななか真也さんがこれだけは直して欲しいと言い続けているのが、挨拶だ。
「朝、ロビーなどで鉢合わせてもイヤホンをしていて聞こえていないのか、挨拶はなし。さすがにデスク周りで、まる無視ってことはありませんが、挨拶は蚊の鳴くような声。目を見てすることは皆無です」。 ちなみに挨拶をしないのは真也さんに対してだけではなく、すべての社員に対してだ。その対応に疑問を持つメンバーが増えたこと、真也さん自身も気になりすぎていたため、その真意を尋ねたという。すると驚きの答えが返ってきた。 ーえ。挨拶ってそんなに重要ですか? 真也さんは絶句したそう。【後編】では、Aさんの放ったさらなる衝撃の発言について迫っていきたい。 取材・文/悠木 律