大坂なおみ「負けるたびに心が死んでしまうよう」全米OP2回戦敗退で悲痛な胸の内を吐露<女子テニス>
全米オープン
テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間30日(現地29日)、シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク88位の大坂なおみは同52位のK・ムチョバ(チェコ)に3-6, 6-7 (5-7)のストレートで敗れ、3年ぶり7度目の3回戦進出とはならず2回戦敗退となった。試合後の会見で大坂は「負けるたびに心が死んでしまうような気がする」と悲痛な胸の内を明かした。 【動画】大坂なおみ 2回戦もリボンのウエアで登場 26歳で元世界ランク1位の大坂は現在行われている全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)にワイルドカード(主催者推薦)で出場。同大会に出場するのは2年ぶり8度目で、2018年と2020年には優勝を飾っている。 昨年7月に出産し今季から復帰している大坂は、復帰当初から得意としているこの全米オープンで最高のパフォーマンスができるように照準を合わせていくと発言してきた。そして1回戦では第10シードで世界ランク10位のJ・オスタペンコ(ラトビア)に6-3, 6-2のストレートで完勝し、2021年以来3年ぶり7度目の初戦突破を果たした。 そして2回戦の第1セット、第4ゲームで先にブレークチャンスを握った大坂だが活かせず。第7ゲームでムチョバにブレークを許すと第9ゲームで2度目を奪われ先行される。 続く第2セット、大坂は17本のアンフォーストエラーを犯すなどミスが増えるもブレークは許さずサービスキープを続ける。第9ゲームではこの試合初のブレークに成功したがサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームをキープできずタイブレークに突入。4-2と一時はリードした大坂だが反撃を許しムチョバに2本目のマッチポイントをものにされ1時間34分で力尽きた。 試合後の会見で大坂は「私にとって、この試合はオスタペンコとの1回戦とは全く違っていたと思います。だから、戦い続けなければならないと感じました。自分が以前ほど完璧にプレーしているとは感じませんでしたが、すべての試合で完璧にプレーできるとも思いません」とコメントした。 「プレッシャーのかかる瞬間に緊張したと思います。もっと試合を続けて、特に大きな舞台ではその感覚に慣れるしかないのかなと思っています。正直なところ、悔しさを乗り越えれば、もっといいプレーができたはずだと感じながらも、あれだけの出場機会を得たことは誇りに感じています」 「正直、妊娠から復活したような気がしますけど、2022年の自分が最高の自分だったわけではありません。だから、ある意味ではそれに追いつかなければなりませんでしたし、同時にそれを追い越そうともしています。 「もちろん、結果でしか自分の状態を測ることができないので少し難しいです。例えば、スピードは上がったように感じます。気分は良くなりましたが、2回戦で負けました。だから少し大変です。負けを本当に個人的に受け止めているから少し辛いです。大袈裟ですが、負けるたびに心が死んでしまうような気がします。とても辛いですが、もっと成熟して、それについてもっと学び、話すように努めたいです」 また、対戦相手のムチョバについては「私は過去に彼女とプレーしたのを覚えています。いつも本当に良い選手です。とても運動能力が高く、多様性に富んでいます。彼女とプレーするのは楽しいですし素晴らしい選手だと思います。チェコは本当に才能のある選手を輩出しているので、とても興味深いですね」と言及した。 勝利したムチョバは3回戦で世界ランク38位のA・ポタポヴァと対戦する。ポタポヴァは2回戦で同199位のV・レプチェンコ(アメリカ)を6-3, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
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