「幹部の責任重い」 安倍派45年の歴史に幕…最後の議員総会 派閥の“裏金”めぐり解散
日テレNEWS NNN
解散を決めた自民党最大派閥の「安倍派」が、最後の議員総会を開きました。安倍派の議員からは、「幹部の責任は重い」との声があがるなど、不満がくすぶっています。 ◇ “清廉な政治は人民を穏やかにする”――この意味が込められていたはずの清和政策研究会、通称「安倍派」が、“裏金事件”をきっかけに、45年の歴史に幕をおろします。 1日、自民党本部で「安倍派」最後の議員総会が開かれました。 塩谷座長は、キックバックなどの不記載、いわゆる“裏金”について… “裏金”234万円 塩谷座長 「長年にわたる事務的なミスリードによって、先生方に誤った処理を続けてきたことについても、重ねておわびを申し上げたい」 こう述べ、謝罪したうえで、開会のあいさつをしましたが…… “裏金”234万円 塩谷座長 「清和研(安倍派)の最後の総会のご挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました」 会場の議員たちは、まばらな拍手で応えました。 最後の総会では、新たに「清算管理委員会」を作り、解散に向けた事務作業を行うほか、派閥に残金があった場合は、公的機関へ寄付などを行うことが決まりました。 ◇ 最後の総会を終えた議員は… “裏金”2057万円 橋本聖子元五輪相 「一つの大きなけじめとして、こういった日を迎えるということは、当然だったと思います」 ――総会で、幹部の責任を問う声は出た? “裏金”1051万円 松野前官房長官 「責任論、今後どういうふうな形で議論していくのかという声はありましたが、それに関して方向が決まってきたということはありません」 ――また改めて集まる? “裏金”1051万円 松野前官房長官 「それはもう…お互い…それぞれ個々」 “裏金”204万円 松川るい議員 「やっぱり、幹部の責任は重いのではないか、と私は思っております。」 ――幹部の説明責任は尽くされたと思いますか? “裏金”204万円 松川るい議員 「私は、不十分だと思います」 派閥内から、幹部への不満がくすぶるなか、派閥の解散後、塩谷氏や、いわゆる「5人衆」など、安倍派幹部が説明責任や政治責任を果たしていくかが焦点となってきます。
この“裏金議員”の処分をめぐっては、1日の国会でも… 立憲民主党 水岡参院会長 「“裏金議員”は、明らかに議員辞職に値します。自民党は過去に、緊急事態宣言下で銀座のクラブに行っていた議員を離党させました。今回の裏金議員は、それよりもよっぽど悪質なのに、離党も除名も辞職もしない。これは一体どういうことでしょうか」 岸田首相 「派閥を解散した場合であっても、 関係者の説明責任がなくなるというものではない、と考えております」 野党は、今後も追及を続けて行く方針です。